連続殺人犯と彼らの殺害現場

ー優越感を得るために、気に入りの遺棄場所を持っている者もー

2016年10月3日、サウスカロライナ州ウッドラフ近く。

警官は、95エーカー(約38万㎡)ある、トッド・コールヘップの木が覆い茂った敷地内にある、金属製輸送コンテナの中からバーンという物音を聞きつけました。

その中で彼らは、2ヶ月間行方不明になっていたカーラ・ブラウンさんが拘束されているのを発見しました。

彼女は、ボーイフレンドのチャーリー・カーバーさんがコールドヘップに殺されたと、警官に告げました。

逮捕後、コールドヘップは、3つの異なる事件で7人の人を殺害した事を認めました。

4人がオートバイ店で殺害されたあと、カーラさんのボーイフレンドと、ジョニー&メーガン・コクシーさん夫妻が次に殺害されたと見られました。

捜査官は、渓谷でカーバーさんの車と、シートに包まれ、輸送コンテナの向かい側に埋められていたカーバーさんの遺体を発見しました。

コールドヘップは捜査官たちを、コクシーさんが埋められている場所へと案内しました。

おそらく、彼は綺麗なブラシを借りるという口実で誰かをおびき寄せる為に、その場所を好んで使っていたのでしょう。

そしてコールドヘップは、男性を殺害し、女性を性行為の相手として残しておいたのです。

多くのシリアルキラー(連続殺人犯)は遺体を隠すための土地をこれほど多くは持っていません。

ハーブ・ボーマイスターも、インディアナ州にある自身のフォックス・ホロー農場の土地を、同じ目的で使っていました。

1996年6月、ボーマイスターがカナダへ逃亡し、遺書を残し自殺した事により、彼の妻は警察に捜査を依頼しました。

ボーマイスターの息子が、敷地内で頭蓋骨といくつかの骨を見つけました。

ボーマイスターはそれらを、父親の医学標本のコレクションであると説明していました。

骨がある場所へ行ってみた刑事達は、焦げついている場所があるのを見つけました。

まもなくして、彼らは錆び付いた手錠とともに、人間の骨を発見しました。

5500個を超える人骨と骨のかけらが、焦げついた場所から見つかり、少し離れた、肥料が集められている一帯からも、さらに発見されました。

捜査官の予測では、11人以上の男性がその場所で焼かれたのではないかという事でした。

他の殺人犯たちも、しばらくのあいだ遺体を遺棄しておくのに、驚くほどちょうどいい場所を探し出していました。

南アフリカで起きたABC殺人事件の犯人、モーゼス・シトレは3つの異なる場所を持っていました。

1994年の7月から10月の間、強姦され絞殺されたとみられる、多数の黒人の成人女性の遺体が、クリーブランドの郊外、プレトリアからヨハネスグルグ周辺の人里離れた場所で発見されました。

いくつかは放置されてから何ヶ月も経っていました。

そこからおよそ40マイルほど北へ行った、アッテリッジヴィルでさらに15人の遺体が見つかりました。

さらに、クリーブランドの東へ10マイルほど行った、ボックスバーグの郊外で、10人の遺体が発見されました。

シトレは、仕事に困っている女性を騙し、誘惑しました。

彼は魅力的できちんとした身なりをしていたので、彼女たちは彼が約束を守ってくれると簡単に思い込んでしまったのです。

ところがシトレは、それどころか彼女たちを殺害し、遺棄したのでした。

ゲイリー・リッジウェイとテッド・バンディは、ワシントン州のシアトルに、気に入った場所を持っていました。

「グリーンリバー・キラー」との異名を持つリッジウェイは、1982年から1984年にかけて、多くの女性を絞殺し、刺殺し、その遺体をグリーンリバー周辺に遺棄しました。

1983年だけでも、27人の女性が行方不明となり、そのうちの9人が遺体で発見されました。

ほとんどが風俗業で働いていたか、家出人の女性でした。

彼女たちの遺体のほとんどが、4つの遺棄場のうちの1つに放置されており、1日に2人以上の遺体が見つかる事もありました。

犯人は被害者の死後に性的接触を持っていたため、捜査官は犯人が殺害現場に戻ることを知っていました。

2001年、DNAによりリッジウェイの名が浮上しました。

彼は有罪を認め、犠牲者が48人にものぼることを警察当局に話しました。

リッジウェイは、犠牲となった女性達の遺体を自分の所有物だと話し、それらが発見された時は、自分のものを取られた気がして気にいらなかったと述べています。

テッド・バンディは自らの殺害場所を神聖なる場所と呼んでいました。

彼はcross-country mobilityで知られていますが、シアトルの近くを遺棄場所としていました。

太平洋岸北西部で犠牲となった3人の被害者は、1974年9月に(ワシントン州の)イサクア近くの、荒れ果てた土地で発見されました。

1975年3月には、11マイルほど東へ行ったテイラー山の東で、さらに4人の頭蓋骨が見つかりました。

バンディは、死んでしまった犠牲者は自分のものであると考えていました。

「彼らは私の一部です」とバンディは話します。

「私は永遠であり、彼らの体から離れようとする最後の呼吸を感じます。そしてあなたは彼らを所有し、彼らは永遠に私の体の一部となるでしょう。そして、彼らを殺したり残したりした場所は神聖な場所となるでしょう。」

(バンディは自身の死後にその場所に灰を撒いて欲しいと望んでいました。)

このように殺害現場に固執する人は、性犯罪者の基本的な特性と同じようなものを備えています。

他人を所有したいと考える傾向は、弱さや、不十分なパーソナリティの表れです。

彼らにとって、他人はただ単に、自分に喜びを与えてくれる対象にすぎません。

彼らにとって、他人が経験するかもしれない恐怖や痛みに対して、それを自己陶酔的に喜ぶこと意外には、何の思い入れもありません。

特に、犠牲者が発見されて回収された時には、彼らは侵害されたと感じ、明らかに欲求をできていないようです。

アラスカ州アンカレッジに住むパン職人だったロバート・ハンセンは、人がほとんど通らない荒野に、飛行機で女性たちを連れて行った時、自分はなんて賢いのだと思いました。

飛行機で連れ去られる前に逃げ出した、ある十代の少女は、ハンセンについて警察に話しました。

しかし警察は彼を捕まえるための証拠がなく、彼にはアリバイがあるようでした。

射殺や刺殺された状態で荒野で発見された、残りの3にんの女性は、ほとんどが売春婦でした。

警察は、殺害された女性から摘出された弾丸と、一致する弾道弾を持つ凶器を、ハンセンの家で見つけました。

さらに、被害者の無くなっていた宝石とID、遺体が発見された場所にし印をつけた地図も発見されました。

ハンセンは彼女達を”ゲーム”として扱っていたことを自白しました。

性的なスリルを満たすため、ハンセンは彼女達を裸で荒野に放置し、探し出して捕まえるという事をおこなっていました。

彼は17件の犯罪を自白しましたが、抗弁したのは4件だけでした。

いくつかのケースでは、遺体が埋められている事がわかっていても、発見できない場合もあります。

イアン・ブレイディーは、イギリスのマンチェスター郊外の、ムーアズの人里離れた場所を好みました。

ガールフレンドであるマイラ・ヒンドリーと共に、4人の子供達を誘いこみ、性的暴行を加えたのち、埋めました。

2人は被害者らを埋めた場所でピクニックをしていたようでした。

ブレイディーは、遺体を所有していると感じたかったからです。

「ムーアズの殺人者」と呼ばれた彼らは1965年に逮捕されました。

3人の遺体が発見されましたが、誘拐された時わずか12歳だったキース・ベネットの遺体は見つかりませんでした。

ヒンドリーとブレイディーは、遺棄した場所を特定しないまま、2人とも死亡しました。

捜査官らは、他の3人の埋められていた場所の近くに、キース・ベネットも埋められているのではないかと考えました。

何年間も、その場所を見つけるためにさまざまな試みがなされましたが、彼はムーアズのどこかで眠ったまま、発見されていません。

殺害場所は発見されるのを防ぐために、人里離れた場所が選ばれる傾向にありますが、殺人者は被害者のもとへ戻り、自分の感覚を解き放つこともあるのです。