子どもができたあとの性生活について

ー夫婦間の愛情表現が後回しになっているなら、優先順位を変えた方がいいかもしれませんー

ジュリー(プライバシーのため仮名)は、自分と夫がプラトニックなただの同居人になってしまったように感じ、私のところへ相談にやってきました。

彼らには3歳になった可愛らしい女の子がいて、子どもが生まれてからの3年間、一度もセックスをしていませんでした。

ジュリーは自分の性的な部分は”死んでしまった”と感じていて、それを蘇らせる方法がわからないでいたのです。

彼女は不安を感じていて、常にやらなくてはいけないことがあると話しました。

ジュリーは娘の世話をしながらも、自身の仕事についても順調に進めなくてはいけませんでした。

彼女のTo-Doリストは延々と続き、疲れ切っていたのです。

セックスについて考える事は疲れるし、ジュリーはできればそれはやりたくない雑用のごとく考えていました。

赤ちゃんとの生活は忙しく、ストレスの多い仕事と毎日に追われて心底疲れていたのです。

しかし、彼女は夫とのセックスを望むようになりました。

ジュリーは夫に魅力を感じ、なぜ自分が彼に対して全く関心を持てなかったのかと不思議に思うほどでした。

みなさんも覚えがあるでしょうか?

子どもが生まれると、多くの人が同じような状況になります。

体の変化、ホルモンの変化、ストレス、不安、疲れなどさまざまな理由がありますが、性生活の優先順位が下がることは当然のことでしょう。

簡単にできると思っていたことが遠く感じられるようになってくるのも、当たり前だと言えます。

ストレスや疲労やいろいろな変化が自分の大部分を占め、性欲が入る隙はなくなります。

しかし、セックスや愛情表現、そしてつながりは夫婦間の関係を保つための食料のようなものです。

それを怠ってしまっていると、性的に満たされて深く繋がっていた関係は、あなたが気づかないうちに、ただの居心地のいい同居人という関係になってしまうのです。

2人は友人として、会話し、助け合い、抱き合う事もあるかもしれませんが、かつて湧き上がって育まれてきた情熱はくすんでいきます。

でもご心配なく。

くすんではいますが、以前のようにまた燃え上がらせることができるのです。

子どもが生まれたあとも、夫婦間の関係を強めていきたい方は、ぜひ次のステップにしたがって実行してみてください。

  1. 最初のステップでは、2人の関係と愛情表現に優先順位をつけましう。

もしそれがいつまでたってもリストの最後にあるなら、あなたはおそらくこれからもこれらの問題を避け続けるでしょう。

  1. 次に、なぜセックスをしたいかという理由をはっきりさせる事が大切です。

あなたの理由は、パートナーがそれを望んでいるからというものではいけませんし、この記事を読んでセックスをしなくてはいけないと考えるべきものでもありません。

セックスをするという行為はあなたにとって大切なことである必要があります。

あなたが喜びを感じられるかどうかが重要なのです。

性生活を維持しているカップルは、セックスを優先的に考えています。

そういった2人は、それが彼ら自身や2人の関係にとって価値がある事だからです。

  1. 次に、あなたの人生においての優先順位をリストアップしてみましょう。

夫婦間の関係や性生活を、大切なさまざまな分野に含めて考えてください。

  1. 最後に、現在のあなたの生活における優先順位をリストアップし、先ほどのリストを比較してみましょう。

現在の生活と将来的に優先的に行いたいことが一致するように、調整をはじめましょう。

ジュリーの場合、結果として、彼女は自分の性的な部分が全く”死んで”いなかった事に気づく事になりました。

実際には彼女の(性的な)その部分は、また出て来れるためのスペースが空くのをただ待っていただけでした。

ジュリーは空っぽの状態で生きていて、感情だけが動いていて、(その感情が)まさしく、体の中で締め付けられていたのです。

彼女は、仕事、To-Doリスト、生産性を優先していました。

パートナーとの関係や自分の精神的な健康を優先していなかったのです。

ジュリーは少しのんびりと、バランスの取れた生活を心がけるようになりました。

自分の健康とこれまで後回しにしていた関係の部分を優先するようにしはじめました。

彼女は仕事と生活のちょうど良いバランスを作り、パートナーとの関係を強めました。

意図的に人生を作り上げる事で、ジュリーが望んでいた道は彼女に力を与えました。

あなたにもきっと同じことができますよ。

未知なる探検が子どもにとって魅力的なワケ

ー系統的な探検は子ども達が、世界がどう機能しているのか知るきっかけとなるー

それでも、その角を曲がれば、新しい道や秘密の門があるかもしれないんだ。今日は通りすぎちゃったかもしれないけど、明日は気づくかもしれない。そして、月や太陽に続いている隠された道を進もう”

J.R.R.Tolkien (The lord of the Rings)

なぜ探検や不確実なことは、子どもが選択をする場面でしばしば影響を与えるのかについて調査した、最新の研究の著者ら(Blanco & Sloutsky, 2020) によると、系統的な探究は、子ども達が、世界がどのように機能しているのか考えるきっかけとなり、のちの人生において役立つ知識の基盤を作ることを手助けするようです。

この調査はオハイオ州立大学のナサニエル・ブランコさんと、ウラジミール・スラウツキさんにより行われました。

結果については、「デベロップメンタル・サイエンス」という雑誌のオンライン記事で8月7日に発行されました。

「探検や探究というものは、幼少期にとても大きな影響を与える原動力のようで、すぐに結果がわかるようなものよりも、その影響力は絶大です。」と、共著者であり、オハイオ州立大学で心理学を教えているスラウツキ教授は、最新の発表で述べています。

「その理由は、子ども達が世界の仕組みを理解するためには、探検することが必要であるからだと、我々は信じています。」

「大人は、子どもの探検と聞くと、彼らがあてもなく走り回り、引き出しや食器棚をあけ、適当にものを出しているような場面をイメージするかもしれません。」

スラウツキ教授は続けます。

「しかし、結果として彼らの探検は全く適当ではないのです。」

探検について(大人と子どもの)この2つの側面から調査するため、研究者らは、30人ほどの4~5歳の子どもと、それと同じ数の大人を募集しました。

最初の実験では、子どもと大人にそれぞれゲームをさせ、すぐに報酬をもらうか、または、すぐにもらえる報酬はパスして、さらに先へ進むかという選択肢を与えました。

ほとんどの子ども達は、どちらを選べば最大のボーナスを得られるかよくわかっていましたが、大人より早く報酬を増やすのは難しいと考えたらしく(例:バーチャルキャンディー)、さらに探検を続けるようでした。

「子ども達は、大人のように報酬を増やす事にはあまり興味を示していませんでした。」

最新の発表でブランコさんはこう話しています。

「その代わり、子ども達は探検によって得られる情報に主に興味を示しているようでした。」

次の実験では、門を出たところにある高い価値のある商品を選ぶか、価値ははっきりしないが、隠されているオプションを選ぶかというゲームに、大人と子どもがどのように反応するかをテストしました。

価値がはっきりしないオプションを選んだ大人はわずか2パーセントだったのに対して、40パーセントの子どもがそちらを選びました。

「子どもたちの大多数は、隠されたはっきりしないオプションに魅力を感じていました。彼らはそれを調べてみたかったのです。」

と、スラウツキ教授は記しています。

「生き物というのは、集めた情報と、やりがいのある結果を出すために以前に得た情報を競わせるというバランス(いわゆる「探索と搾取のジレンマ」)をつねに必要としています。」

と著者は説明します。

「我々は、幼児の未熟なトップダウン制御は大人のような体系的な探究を妨げるかもしれないが、他の仕組みによって、そのダメな部分が改善されるだろうという結論に達しました。」

新しい情報を幅広く得る事は、体系的な探査に比べて、子ども達がのちの人生で役に立つ知識の基盤を築くのではないかと思われます。

「この年代の子ども達の、一見気まぐれに見える行動は、たくさんの情報をストックしたいという気持ちの表れなのでしょう。」

とブランコさんは述べています。

子供の探検が、パッと見たところ何も考えていないようで、適当に見えても、体系的な探究パターンが幼児の意思決定に影響を与えています。

きちんとしたやり方で物事を探求することは、子どもたちの見る目を鍛えます。

「子どもは走り回って何かを調べるのが好きなものだという事はわかっていましたが、今ではその行動に多くの規則性があることがわかってきました。」

とスラウツキ教授は締めくくりました。