栄養失調と乳児の脳の発達

知的障害(ID)の主な既知の原因の1つは栄養失調です。栄養失調には、2種類あります。1つ目は、妊娠中に十分な栄養をとっていない母親を通じて発達中の胎児に影響を与えることことです。2つ目は、産まれて一年以内など脳の発達にとって重要な時期に栄養不足の乳児や幼児に影響を与えることです。

一部の国では、栄養失調がIDの最大の原因です。 アメリカのようなIDの主な原因が胎児アルコールスペクトラム障害(FASD)である国では、それほど問題ではありません。 しかし、FASDは南アフリカの田舎などでも大きな問題となっています。南アフリカの農村地域は、アパルトヘイトのプランテーションが原因で、世界で最もFASD率が高い地域の一つです。

母体のアルコール摂取と栄養失調の出生前の影響は、最初の10週間(多くの女性がまだ妊娠していることをまだ知らない場合)の間、特に強いです。

薬物よりもも、アルコールの方が催奇形性が強いです。実際、薬物を服用する人はアルコールも飲んでおり、いわゆる「クラック・ベビー」は実際には「胎児性アルコール症候群」である可能性が高いです。 非刺激は、もう1つの明らかな外部原因ですが、これは主に外部の物理的リスク要因と組み合わせて機能します。刺激がゼロの極端な場合を除いては、IDは発症せず、野生の子供の例でさえ、生物学的要因が非常に混乱した親が障害のある子どもを遠ざけてしまうようです。

しかし、アメリカや他の先進国においては、栄養失調が乳児の脳の発達に影響を与えていることが問題視されていません。実際、アメリカでは常に多くの貧困者が存在し、貧困が原因で家族を養うことができていません。私はこれをコンサルティングの活動でみています。私のコンサルティングの活動には、死刑裁判でIDの可能性がある被告について証言することも含まれています。記録を見たり証人にインタビューしたりすると、貧しい家族がタバコや麻薬と食品割引切符を交換し、深刻な犯罪を抱えた大人として起訴された子供たちは、毎晩空腹で寝るか、非常に貧しい食生活を送っていました。

私は以前に、ニューヨーク州バッファローの貧しい地域にで育ち、別の州で死刑囚になってしまった方の家族にインタビューしました。第二次世界大戦後のベルリンや東京のような瓦礫に覆われた通りを数マイル車で走ってみると、そこには食料品店のようなものはありませんでした。要塞のように見える窓のないドラッグストアには、新鮮な農産物や栄養価のある食物がありませんでした。

学校教育の良さの1つは、貧しい子供たちが栄養のある給食を食べられるところです。また、もし貧困度合いが高い場合は朝食も食べられます。

コロナウイルスのパンデミックによって、閉鎖されている間も食事を提供している場合もありますが、学校が閉鎖されて子供たちへの給食が停止し、失業率が1930年代の大恐慌に匹敵するレベルに達したため、栄養失調は子供の脳の発達に深刻な影響を与えています。

この件に関して私の懸念を裏付ける研究があります。これには、第二次世界大戦の中期と後期にドイツ占領下の国家が長年の飢饉を経験しました。この時、国のIQは数ポイント低下し、その影響から回復するには数世代かかると推定されています。

米国におけるコロナウイルスのパンデミックの経済的影響の議論において、ほとんどの場合、貧困が原因で栄養失調に陥ってしまうことへの対処がなされていないことを懸念しています。どれだけ米国が偉大であると信じていても、アメリカの子供達が栄養不足が原因で脳の発達障害に陥ってしまえば、これが維持されることはほとんどありません。