なぜ境界線がないと、燃え尽き症候群を引き起こすのか?仕事の境界線をなくすと、生産性の低下や燃え尽き症候群のリスクを高める?

様々な種類のリーダー(中間管理職からトップの管理者まで)をコーチし、ストレスの軽減やワークライフバランスの向上、効率的生産を助けてきました。

 

 

時は流れ、問題の本質を探ると、核心が見えてきました。同僚やクライアントとの境界線の低下が、貴重な時間や労力を奪い、生産性や効率性の壁となっていました。

 

 

もしこれが起こったとしたら、妨害をされて仕事をコントロールできなくなります。ストレスは最大になります。

 

 

仕事のストレスは、燃え尽き症候群を引き起こします。境界線の低下が作業負荷、優先事項、抱えきれないほどの負担をもたらします。良いニュースもあります。境界線への対策を一度行うと、ストレスレベルは下がるでしょう。よりフォーカスし、物事を終えるために時間と労力をよりかけるようになります。こうすることで、自信を高め、どんな恐怖も調整し、盾となります。

 

 

問題の本質を照らすかもしれないいくつかの考えをご紹介します。境界線を作ることを手助けし、不必要な混乱を減らし、素晴らしい仕事ができます。

 

 

 

1、重要な仕事をする時間を分け、守る

 

最初に、何をするべきなのか考えましょう。私がコーチしている多くのリーダーは、たくさんの邪魔が入ると文句を言っています。チームや企業の他の人からの妨害が入るので、ハイレベルな考えや計画に割く時間があまりありません。

 

 

何をすべきか、何時間それをするかを考えましょう。スケジュールのいつに入り込むかを決めて、それを実行しましょう。

 

 

そうする方法はいろいろあります。あるクライアントは「邪魔しないでください」というサインで、ドアを閉めると言っていました。その時間は、eメールやオフィスチャットシステムをログオフします。彼女は、1日の仕事時間のある時間は他にとっておき、チームにも知らせています。緊急以外は、邪魔なしで作業します。

 

 

もちろん彼女のやり方を進めるべきでしょう。同僚はドアをノックするかもしれません。電話するかもしれません。緊急ではない時に。深刻に話すべきです。境界線が欲しい時は、真剣に話してください。丁寧に、しかし、そうする必要があることをはっきり言いましょう。そして理由も教えましょう。

 

 

他の人がそのリクエストをリスペクトしない場合、私のクライアントは、重要な仕事をするためにどこかへ行きます。時折、すべきことをします。これは、平静さや生産性のためだけではありません。企業や従業員のためでもあるのです。

 

 

2、非現実的な期待をしない

 

心配性な人ですか?ハイレベルな仕事をしていますか?ベストをこなしていますか?他の人から頼れる人だと思われている人でしょうか?これは良いことです。真面目な性格は仕事の成功の鍵となります。トップリーダーは、真面目な人々の傾向があります。

 

 

残念なことに、真面目さは悪い部分もあります。境界線の原因ともなります。

 

 

真面目さが仕事のスタンダードになっていますか?必要でしょうか?

 

 

あるケースでは、ある管理者がクライアントに「訓練を受けた」と期待しているので、即座に反応することができます。週末でもです。バケーションの時もです。成功の一旦をになっていますが、持続することはできません。彼は危険にも境界線を作ることができなかったのです。そのため、悪いことが起こりました。

 

 

他人に反応するのに時間をかけるようにしました。適切なことをするようにオファーしました。しかし、トップをやめたわけではありません。週末は、携帯の電源を切り、手の届かないところにおき、月曜の朝までは取らないようにしました。休暇中は、自動返信機能を使用しました。

 

 

世界は終わったわけではありません。事実、他のポジティブな変化と組み合わせました(飲み会を減らす、睡眠をよく取る、リラックスする何かをする)数ヶ月後には、新しい人物になりました。仕事をより楽しめるようになったのです。

 

 

これはあなたのシチュエーションに似ているかもしれません。賢く小さな変化を始めることを推奨します。境界線を作る機会を探してください。見つけることができます!探し始めましょう!

 

 

3、個人的に必要なものやそれに従って行動しましょう

 

 

あなたは内向的ですか?外交的ですか?

 

 

外交的な人は、人と一緒にいることでエネルギーをもらえます。パーティーやソーシャルイベントが好きです。いろんなことを話すことが好きです。境界線のない会社を好みます。

 

 

内向的は、社交性に欠きます。一人の時間を好みます。開けた会社なんて悪夢です。燃え尽き症候群のリスクが高まります。

 

 

社交性にストレスをかかえるクライアントがいました。彼女は、過重労働をかかえていましたが、ストレスの根源を見つけ、コントロールするようにしました。

 

 

「同僚が絶えずデスクにやってくるの」と彼女は話しました。「話をして、コーヒーやランチに誘うの。ゴシップや文句が好きなのよ。本当に疲れるわ。」

 

 

彼女は内向的でしたが、気づいていませんでした。彼女のコーヒーやランチ「休憩」は、仕事よりも重荷になっていました!彼女は、境界線を作る必要があり、そのため、休憩を息抜きの時間にすることができたのです。

 

 

最初にコーヒー休憩の時間を確保しました。彼女は、誘いを断り、その答えに納得しない人がいたら、散歩に出かけました。そうすると、誰も彼女を見つけることができません。次に、火曜日に「グループランチ日」を設定しました。他の日は、一人でランチを食べるのです。

 

 

また、通勤時間を解放時間にするようにしました。「機内モード」にします。Eメールをチェックする必要もないし、電話も来ません。その代わり、ソフトな音楽やリラックスのできる音楽を聴きます。こうすることで、帰宅してすぐにリラックスする時間にあてなくてよくなりました。リラックスして帰宅できるからです!

 

 

仕事で何がストレスか詳しく調査することをお勧めします。何をしているのか、本当に必要ではないし、疲れることは何ですか?どのように人の期待に応えることができますか?どのように境界線を作り実行できますか?

 

 

たくさんのコントロールできることがあると思います。それに気づき、新しく取り入れて、変化を起こしてください。ストレスも少なく変化を助けることができます。

眠りと自己管理が、仕事での時間の無駄にどのように関連するのか? よく眠れない?自己管理能力が低い?この研究があなたに答えます!

 仕事での時間の無駄に関する研究はさまざまですが、アムステルダム大学のドイツ人の同僚2人、ヴェンデリーエン・ファン・エールデとメーリジン・ヴェヌスは最近、新たな貢献をしました。彼らは、高い眠りの質(量ではなく)が、仕事を効率よく行うため、エネルギーと必要な自己制御能力を与えてくれるのではないか、と仮定しました。低い眠りの質は、結果的に仕事の無駄につながるはずである、というわけです。

 

 

 

 彼らの研究の興味深い革新は、次に質問する事柄が、「誰にでも当てはまるのでしょうか?」ということにあります。もっと「我慢強い」人が、睡眠不足を何とか耐え(昨晩の低い質の睡眠)、仕事を続けることはできないのでしょうか?この疑問に答えるため、彼らは低い質の睡眠に直面したとき、自己管理が回復する源になる可能性を探求しました。

 

 

彼らは低い質の睡眠と翌日の時間の無駄の間に全体的な関係性があっても、これは自己管理で和らげられるはずである、と期待しました。自己管理能力が高いと、低い質の睡眠しか取れなくても、先延ばしにすることが少なくなるのではないか、ということを議論しました。

 

 

方法論

 

 

彼らは様々な職業に就く71名の参加者(平均年齢は約35歳)に協力してもらいました。職業は、金融、銀行業、政府、教育、建設、ヘルスケア、マーケティング、販売、その他、でした。これらの参加者には、二段階の研究を完成してもらいました。

 

 

 

第一段階では、被験者は自己管理能力の測定を完了しました。複数回にわたり被験者を測定することは、変数間の関係を拡張する傾向にあり、研究者がこの共通方法バイアスの効果を減らそうとするため、被験者は第二段階の前にこの実験を完了しました。

 

 

 

第二段階では、参加者は仕事をしている連続10日間で、毎日日記をつけました。

 

 

 

 ・毎日午前11時に、被験者は前の晩の眠りの質を報告しました。参加者は一つの項目で眠りを評価しました(「非常に悪い」から「非常に良い」までの5段階評価を使用しました)。

 

 

 

 ・午後4時、被験者は仕事中の時間の無駄を報告しました(著者が仕事の先延ばしとラベルを張る事柄)。

 

 

 

 結果の前置きとして、彼らが先延ばしの研究をしたこと自体、完全には明らかになっていません。彼らは既存の先延ばしの測定法から項目を採用しましたが、彼らが使用した3つの項目は、正確には先延ばしではありません。参加者はこれら3つの項目を使い、仕事日を評価するよう要求されました(「完全に当てはまらない」から「完全に当てはまる」までの範囲で):

 

 

 

今日、私は救いがたいほど時間を無駄にする人だった。
今日、私は時間を無駄にする人であり、それについて何もできないようだった。
今日、私は何かしようと自分に誓ったが、その後で先延ばしにしてしまった。

 

 

 

実験の参加者がどれくらい時間を無駄にしたと感じたか、彼らが測定したことは明らかですが、時間の無駄は、先延ばしと同じことではありません。ここには、いくつかの問題があります。

 

 

 

まず、私たちの多くが、一つの仕事を避けようとしますが、多くの仕事を済ませているので、全然時間を無駄にしてはいないのです。

 

 

 

二つ目は、先延ばしは目的と行動の間の隔たりだということです。私たちは仕事をしようとしますが、非合理的に仕事を先延ばしにします。著者は、序論で以下のように書くことで、このことを認めています。「先延ばしは、目的と行動の間の、食い違いを取り巻く、非合理的な遅れなのです。人が行動しようとして、状態が悪化すると知っているのにもかかわらず、行動しないとき、これが起こるのです。」ここでの問題は、私たちが全く不必要に時間を無駄にしているかもしれないが、まだ仕事をしている、ということなのです。時間の無駄は、目的と行動の間に食い違いがあることを意味するのではなく、ただ、私は「仕事中」の状態ではない、または、思ったほど効率的ではない、という状態であるだけのことです。

 

 

 

要するに、私たちは先延ばしにするとき時間を無駄にしているかもしれませんが、時間を無駄にしているように感じることを知るのは、実際に時間を先延ばしにしているということを意味しません。すなわち、この研究が先延ばしについてではなく、時間の無駄についてであるという始まりから注目するのは重要だと思います。何が仕事で無駄になる時間を予測するのか(この場合、質の高い睡眠の不足)、私たちが理解する助けになるため、これはまだ重要な研究です。

 

 

 

結論

 

 

 

 予想通り、彼らは睡眠の質と翌日の「先延ばし」の間の関係性を証明した、過去の研究を再現していました。睡眠の質が低ければ低いほど、時間を無駄にすることが多く報告されました。そして、彼らが仮説を立てた通り、自己管理が違いを生み出したのです。

 

 

 

実際、高い自己管理能力を有する人は、この関係すら存在しません!著者は以下のように結論付けています。「このことは、睡眠の質が自己管理能力の低い人にとってさらに重要であることを暗示し、これらの回答者にたいしてのみ、睡眠の質は否定的に翌日の先延ばしと関連していたのです。

 

 

 

結論となる考え

 

 

 

 著者は、ここで仕事における心理学的メカニズムについて思案し、関係するプロセスを特定する助けとなるこれからの研究を提示しています。私はどちらかと言えば、高い自己管理能力をもつ個人が、睡眠の質が低いために気が滅入る感覚を体験する可能性がある、という著者の意見に賛成ですが、彼らは被験者に、気が滅入っているにもかかわらず、仕事を続けるよう要求しました。私はまた、これからの研究がおそらく、誠実さという「優れた特性」をもつ人格を探求するのではないか、という彼らの意見に賛成です。その理由は、自己管理能力の代わりに彼らがこの特性を測定しても、同じ結果を得るのではないかと思うからです。

 

 

 

 誠実さは、自己鍛錬、忠実、組織など、補足的性質(あるいはその一面)により定義されます。誠実さが、仕事における時間の無駄を防ぐ助けとなる主な回復力の源となる可能性がある理由が、読者にはわかるのではないかと思います。実際、誠実さは、数多くの研究とさまざまな「成功」に関する測定法にわたり、職場での成功に関する重要な判断材料として示されています。

 

 

 

 良い知らせは、私たちは自主規制の強さまたは自己管理能力を改善することができる、ということです。また、皮肉なことに、自己規制のスキルまたは強さを高めることで、眠りの先延ばしを減らして、眠りの質を高めることに寄与するかもしれないのです。

あなたは自分が思っているよりも、もっと自分をコントロールできる?

自我消耗は自制能力に対する不十分な(そして悲観的な)見方をさせる

 

あなたが新しいダイエットを始めてから1週間が経ちました。これまでの食事は全て雛鳥の胸肉とふやけた野菜でした。さあ、金曜の夜になりました。あなたの仲間が、ビールとナチョスを食べに出かけよう!とあなたを誘惑しています。あなたは精神的な疲れから誘惑に耐えきれず、アルコールを飲み、思う存分食べました。ダイエットの決意に反したという罪悪感を和らげるため、次の日あなたはダイエットにおいて時折チートデイを設定することがなぜ大切なのか、ということを解説しているブログの投稿に「出会い」ます。

 

 

これは誰もが聞き覚えのあるお話でしょう。精神的に消耗して疲れ果てている時に、辛いコントロールを絶え間なくし続けることがどれだけ難しいかということはご存知だと思います。科学的にもそう言われています。セルフコントロールが必要な仕事をすることは、実際にその後の仕事のパフォーマンスを悪くするのです。月曜から木曜までのダイエット中のセルフコントロールは、自制力タンクを空にし、金曜日の(ナチョスの)誘惑をかわすことを非常に困難にしました。

 

 

研究者たちはこの現象を「自我消耗」と呼んでいます。そしてそれは自制力とセルフコントロールの心理学的基盤について研究している人たちにとってホットな話題なのです。

 

 

 

自我消耗とセルフコントロール理論

 

自我消耗という概念は、心理学者たちが「セルフコントロールの強度モデル」と呼ぶものに由来しています。そのモデルにおいては、セルフコントロールに供給されるエネルギー量はあらかじめ決まっていて、有限であり、そのエネルギー量によってセルフコントロールの質が変わるとされています。強度モデルの支持者たちは、セルフコントロールを有限資源として見ており、困難な目標を追求する時に少しずつ削っていっても大丈夫なように貯蔵しておかなければならないと考えています。強度モデルを使えば、なぜ我々はビールとナチョスによるチートデイやネットフリックスの一気見をしてしまうのかということを説明できると考えられています。

 

しかし、現在我々は、個人的な努力体験の方がセルフコントロールの効いた行動に大きく関わってくるということを発見しつつあります。つまり、私たちが何かを努力が必要なことだと「見る」ときにはセルフコントロールがうまくいかなくなってしまうのです。もしそれが本当ならば、強力な対処法があります。それは、ものの見方を変えるだけで、もっとうまく自分をコントロールできるようになるということです。

 

 

 

セルフコントロールの素人理論

 

私たちはしばしば自分の身の回りの世界を理解するために、何かしらの理論を思いつくことがあります。科学者たちはそれを「素人理論」と呼びます。それが私たちの個人の見解に基づく不確実な証拠や、個人的な経験や観察に基づいていて造られるものだからです。

 

 

当然、私たちはセルフコントロールについても素人理論を持っています。調査によると、セルフコントロールの本質と可鍛性については個人個人が異なった見方を持っているようです。研究結果は、困難な課題に対する私たちの反応の根底には、個人的な経験が存在していることも示唆しています。セルフコントロールは有限資源だという素人理論を持っている人は、誘惑に負けやすくなるのです。

 

 

加えて、カナダのウォータールー大学の心理学者のグループは、パーソナルナラティブがセルフコントロールの効いた行動をとる能力に対してどのように働くのか、ということについて調査しました。3つの関連した研究の中で、彼らは努力についての個人的認識がどのようにセルフコントロールについての素人理論に影響を及ぼし、さらにその素人理論が実生活の中でどのように私たちの能力を形作っていくのかということについて調査しようとしました。

 

 

 

研究とその結果

 

最初の研究は、セルフコントロールについての過去の経験が、どのように私たちのセルフコントロールに対する考え方を形作ってきたのか、ということについて調査しました。研究者たちは参加者の一方のグループに、セルフコントロールが簡単にできた時のことを思い出すように求めました。もう一方のグループには、かなり苦労して何かを継続した時のことを報告するよう求めました。その後参加者全員がセルフコントロールについての素人理論をテストするための質問(例:セルフコントロールは有限資源だと思うか など)に答えました。

 

 

2つ目の研究は、参加者に努力が必要な課題かそれほど大変ではない課題かのどちらかをこなしてもらった後で素人理論を評価することにより、先の研究からさらに一歩踏み込んだ調査となりました。努力が必要な課題というのは、ある文章を読み、その文中の全ての「e」とスペースを削除し、「a」を「A」に変えるというものでした。それほど大変でない課題というのは、ある文章を一語一語書き直していくだけのものでした。それぞれの課題をこなした後には、セルフコントロールの素人理論について研究1で聞いたのと同じ質問に答えてもらいました。

 

 

最後に、3つ目の研究では日常的な努力の経験が、その人の持つセルフコントロールについての素人理論にどのような影響を与えるかということを調査しました。それぞれの参加者は2週間連続で毎日骨の折れる課題をこなすよう求められました。その後研究者たちは、参加者たちの努力に対する認識とセルフコントロールの素人理論について、前と同じように測定しました。

 

 

 

セルフコントロール心理学の「新しい学校」

 

これらの研究結果が私たちに教えていることは、自我消耗のコンセプトが理論値まで達していないということです。研究結果によると、私たちの自我は私たちが消耗されると思った場合にのみ消耗されるようです。これにより、セルフコントロールにをより柔軟で楽観的なものだと見ることができるようになります。

 

 

それどころか、最新の研究結果は、セルフコントロール能力が成長していくものだということを裏付けています。セルフコントロール力を高めるためには、ある課題を大変ではないと「見る」ために自分の精神状態を変えることから始めましょう。確かに、研究では、課題を面白くて有益なものだと捉えることで、私たちが感じる大変さを軽減できるということが示されました。この研究者チームは、この結果がセルフコントロールが有限資源であるという見方を弱め、将来何かに挑戦する際に役に立つ可能性があるとしています。

 

 

このような新しい見方をすることで、セルフコントロール能力についてはマインドセットを変えることで改善する余地があるということがわかります。そしてセルフコントロールは完全に前もって決められたものである(そして有限である)という絶望的な考え方を緩和することができるようになります。

 

 

来るべき夏に向けてこれらの研究結果を心に留め、あなたが目標としている誰もが憧れるビーチ向きの体は、考え方を変えることで達成可能だということを覚えていてください。そして、自我は消耗されるものだという考えを超越してください。あなたのセルフコントロール燃料タンクは空にはならないはずです。


より良い決断をするための5つの秘訣とは?

熟考 v.s. 直感 どう使い分けるべきか?

 

 

 

あらゆる情報を持ち、論理的に考えることができるような状況にある時、人はどのように意思決定をしているのでしょうか?

 

 

このことについては、これまで様々な経済学者たちが論理的な説明を加えてきました。

 

 

とはいえ、日常生活の中で「完璧な情報」を持っていることはほとんどなく、意思決定にはその時の感情が影響することもしばしば。

 

 

決断をする際には感情を抑える必要があり、感情に流された曖昧で危うい決断を繰り返していくうちに、さらに偏った決断をするようになってしまう可能性もあります。

 

 

そのため、こうした不確実で危うい選択がどのようになされているのか?

ということを説明するために行動経済学では、心理学の理論や様々な調査を利用しています。

 

 

行動経済学と心理学を組み合わせることで、どうすれば普段の生活の中でより良い決定ができるようになり、他の人の選択についても「突っ込みを入れる」ことができるようになるのか?ということについて理解することができるでしょう。

 

 

このような考え方を理解して使えるようになるためには、まず理解すべきことは、私たちは「選択や決断をする際にいつも同じような考え方をしているわけではないかもしれない」ということです。素早く、かつ無意識のうちに物事を決めることもあれば、じっくり慎重に考え事をすることもあります。どちらの考え方にもメリットとデメリットがあるのです。

 

 

 

早く考える VS ゆっくり考える

 

 

行動経済学者のダニエル・カーネマンは自らの著書”Thinking, Fast and Slow”(『ファスト&スロー』)の中で細部に至るまでよく考えることの良さを論じています。とりわけ彼は「2つの認知システム」という枠組みを使っています。カーネマン(2011)は次のように説明します。

 

「システム1はほとんど労力を必要とせず、自分の意思でコントロールしているという意識を持つことなく自動的に素早く作用する。

 

システム2は複雑な情報処理などの労力のかかる精神活動を必要とする。システム2の作用はしばしば尽力や選択、集中の主観的な経験と結びついている。」(p. 20-21)

 

その後同著の中でカーネマン(2011)はこれら2つの思考過程の違いについての詳細と、それらが様々なタイプの意思決定に与える影響について論じています。

 

彼は、システム1のような考え方は素早く楽に行われる一方で、しばしば勘や先入観に頼って間違った結論に飛びついてしまい、その決断が正しいと思い込んでしまいがちだと言います。

 

それに比べると、システム2のような考え方をした方がより公平な決断をすることができるとしています。

 

これは、たくさんの情報を基にきちんとしたルールに沿って決断をしていくためです。

 

ただし、システム2は集中力と労力(多くの場合これには限界があります)を必要とします。これらを総合すると、意思決定能力を最大限に高めるためにはファストシンキングとスローシンキングをバランス良く使うことが必要だということになります。

 

 

 

より良い意思決定のためのシンプルなルール

 

 

上記を踏まえてより良い意思決定をするための秘訣を見ていきましょう。

 

 

1)休む。または一晩寝かせる。

 

重大な決断はあなたが元気で、意欲的でやる気のあるときにするのがベストでしょう。カーネマン(2011)によると、複雑で面倒な思考(システム2)は注意力ややる気、自制心を必要とします。これらの能力は多忙なときやストレスを感じているとき、疲れているときなどにはうまく働きません。

 

この理論には反論もありましたが、ボーミスター、タイス、ヴォースら(2018)の最近の調査では学習中の子供や病院スタッフ、判事、投票者たちを取り上げ、精神的な消耗が意思決定に悪影響を与えると述べています。そのため、重要な意思決定は十分な休養が取れていて、頭がスッキリしていて、その課題に向かうエネルギーやモチベーションを持っているときにすべきでしょう。世のお母さんが「一晩寝かせて朝に決めなさい」と言うのはおそらく良いアドバイスなのです。

 

 

2)焦らず時間をかける。

 

筋道を立てて論理的に考えるという作業は時間がかかるものです。時間に追われているときや締め切りが近いときにはファストシンキング(システム1)の影響が強くなります。例えば、キシェラーら(2017)が行なったお金にまつわる意思決定についての研究によると、時間に追われているときにはよりリスキーな決定をするものなのだそうです。

 

このように、急いでいるときには集めた情報を基に注意深く考えることよりも先入観や直感を使って短絡的な結論に飛びついてしまいがちです。ファストシンキングはそんなに深く考えなくても良かったり、あまりリスクが伴わないような小さな、日常的な決定には役立つかもしれません。

 

ですが、もしその決断がより複雑で重要なものである場合は、時間を取って徹底的に考え抜くべきです。

 

 

3)正確な情報を集める。

 

きちんと考えるための時間とエネルギーを確保することに加え、良い決断をするためには良い情報を持っている必要があります。持っている情報が非常に限られていたり質が悪かったりすれば、いくら時間をかけて考えても意味がないのです。

 

情報が足りないと、その足りない分を埋めるために先入観や直感に頼るしか無くなります(システム1)。

 

そのため、信頼できる情報をより多く集められればられるほど、不確実性を減らし、より良い選択ができるようになるのです。

 

例えば、アリエリー(2000)は消費者の意思決定においては、顧客の持つ情報量が多ければ多いほど、より自分の嗜好に合わせて多くの知識を得て、自らの判断が正しいという確信を持つことができるようになるとしています。

 

ですが、残念ながら「完全な」情報など存在しません。そして情報について絶え間無く分析し続ける、というのも有効ではありません。(これは分析麻痺とも呼ばれます)。

 

アリエリー(2000)はまた、情報を取捨選択するには大変な労力が必要だとしています。とすれば、その決断がどのくらい重要なものなのか、ということとどれだけの情報を得るべきなのかということのバランスをとることが重要、という事になるでしょう。

 

何か重大なことについて決めなければならない場合には、正確な情報をたくさん集め、システム2の考え方を使うようにしましょう。

 

 

4)すべての可能性にオープンでいる。

 

ファストシンキングをすると、最終的な決定だけでなく、意思決定の過程においても情報や選択肢について偏った見方をしてしまうことがあります。

 

ギルバート(1991)が言うように、私たちはしばしばよく考えずにその情報が「本当だろう」と

思ってしまうことがあります。また、クンダ(1990)によると、私たちは自分が信じたいことを裏付けるような情報だけを選り好みするという「指向性のバイアス」を持っているかもしれません。

 

だとすると、私たちはその情報が持つ本当の意味を精査するよりも先に結論に飛びついたり、自分の信じたいものだけを裏付けようとしてしまいます。

 

そのため、重要な決断をする際には、すべての情報や可能性(特にあなたにとって好ましくないものや情報)にも心を開いてオープンでいることが必要です。その時の感情に流され、あとで後悔するということを防ぐためには、「時には困難で気が進まないような選択をしなければならない!」という覚悟をしておかなければなりません。

 

 

5)ルールを決める。

 

どんなに良い決定をする人であっても所詮は人間です。私たちはみな疲れたり、やる気がなくなったり、焦っていたり、ストレスが溜まっていたり、感情的になることがあります。

 

それらを無視して、すべての決定についてあらゆる情報を集めて慎重に考える、というのは不可能です。

 

そのため、より良い決定ができる人たちというのは、急いでいる時にも筋道を立てて考えるために、シンプルなルールや手順を決めているのです。

 

カーネマン(2011)は『ファスト&スロー』の中で、そのような方策や解決策、手順といったものは、多くの場合直感的な意思決定よりも優れていると述べています。

 

また、行動ファイナンスを研究しているリッカルディとサイモン(2000)は、投資家たちが何を売買するか決める際に、影響を与えるような感情のバイアスを最小化するための「自制的な取引方法」の一部としてチェックリストを作るようにアドバイスしています。

 

より日常的な例で言えば、家で買い物リストを作り、それに従って買い物をすることで、急な空腹や高価なスイーツなどの誘惑に負けずに本当に必要なものは何か見極める、ということがあるでしょう。

 

あるいは、大きな買い物をする時には支払い可能な上限額をきちんと決めることで、車や家への「一目惚れ」に流されて購入後の支払いに四苦八苦するという状況を避ける、ということもあるでしょう。

 

つまり、バイアスや感情に流されてしまいがちな状況においても、事前にルールを決めておくことは有効なのです。

 

さあ、いかがでしょうか?

 

感情に流されないための、事前ルールは作れそうですか?


死の直前に、99%の人が口にする人生の後悔とは?

人が、死ぬ前に、人生を振り返り後悔する事は何なのでしょうか?

 

ちなみに、私の祖父も一言、「死ぬ直前まで新しい、知らなかった物事が出てくる…..」

つまり、この世のすべてを悟ることは出来なかった、という事でしょうか。

「The Top Five Regrets of The Dying」という。 オーストラリアの看護師が死ぬ間際の患者達とコミュニケーションをとる中で、彼ら、彼女らが口にした後悔の言葉をご紹介しましょう。

ここには、今現在から後悔しないで人生を生きていく上で、最も重要なこと、本質があります。

 

 

その1

もっと自分らしく生きればよかった

 

これが、もっとも頻繁に聞く「後悔」の言葉。死ぬことを悟ったときに、自分の思うように生きてみたかったと後悔するようです。多くの夢があっても、多くの人は、そのことにパワーを集中することなく老いてしまうのです。しかし、それが「自分が下した決断の結果」であったという事に気づきます。

 

健康なうちは、どうにかなるさ、と時間を浪費してしまいます。しかし、もう人生が長くはない、と悟ると、時間が限られており、取り返しのつかないところまで来ていることを理解するのです。

 

その2

 

あんなにガムシャラに働かなくてもよかった

 

多くの男性が語っていたこと。彼らは、自分の子供達の幼少期の思い出、人生の伴侶との関係を振り返り、懐かしみます。家族のために、という意識で一生懸命に働きますが、本当に価値あるコミュニケーションの時間をないがしろにしてしまうようのです。

 

「休む間の無く働き続け、人生の貴重な時間を浪費してしまった。家族とのコミュニケーション、ふれあいの時間を大切にすべきだった」と、深く後悔します。

 

その3

言いたいことを、はっきりと言えばよかった

 

多くの人が人間関係を円満に、無難にキープするため、本当の気持ちを表現しないで生きていきます。

 

腹の底で不満を抱え、人に言うことなく、そのストレスからも、病を患ってしまう人がとても多いのです。

 

その4

 

もっと友達と連絡をとればよかった

 

古くからの親しい友人、友情の大切さに、死ぬ間際になって初めて気づく人は多くいます。友人関係よりも、自分の仕事生活で手一杯になり、年を重ねるほど重要な友達とコミュニケーションがとれなくなってしまうのです。

 

なぜ、どうして友人達と過ごせる時間を作る努力をしなかったのか?多くの人は、死の間際になって後悔しています。

 

その5

 

もっと自分の幸せを追求すればよかった

 

これも、頻繁に聞く後悔の言葉。死の間際まで、人生の「幸せ」とは何なのか?そのチョイスに気づかずに過ごしてしまうのです。

 

伝統、習慣から外れることができず、自分の心地よいコンフォートゾーンだけに終始し、情熱が消えていきます。変化を受け入れることができず、周りの人と同じように生きてしまう。そして気づけば、笑顔が消えていきます。

 

心の底から笑えるような「縛りの無い人生」を過ごしたい取り戻したいと、死の間際になって初めて、気づき、後悔するのです。

 

いかがでしょうか?
ぜひ、たった今から、
死ぬ間際に後悔しないための
行動ははじめてみましょうね!