出会う犬が触れ合うのに安全かどうか見分ける、新しい方法とは?ニュージーランド発、犬に噛まれることを避ける為の画期的な方法

公園にあるドッグランエリアで遊んでいる犬達を私がフェンスにもたれかかりながら見ていると、ある女性が近付いてきました。彼女は何か悩んだ表情を浮かべていて、ピンク色のジャケットを着た女の子の手を握っていました。彼女は犬を見ている他の人を指してこう言いました。

 

 

 

あそこにいる女性が教えてくれたのですが、あなたは犬に関する知識が豊富だと伺いました。あなたなら私の悩みを解決してくれるかもしれません。私の娘のエマは6歳で、犬が大好きなのです。

 

 

ですが昨日、私達が買い物に出掛けた時、小さくて白く、ふわふわな犬にリースを付けて散歩している女性を見掛けました。娘はすぐに走っていってその犬を撫でようとしたのですが、その犬は突然振り向いて、娘に向かって唸り声を上げ飛びかかったのです。

 

 

 

そしてその女性はすぐさまリースを引いて犬を遠ざけてくれました。彼女は、いつも多くの人達がこの犬の見た目の可愛さにつられて近付いて来ると言っていました。でも、その見た目から連想する可愛らしい印象とは裏腹に、その犬は他人に触られることを酷く嫌うそうでした。

 

 

 

そこで私が思ったのは、もし犬が誰かに触られることを本当に嫌うなら、犬なりの方法でそれを仕草に示しているはずで、私達はそれを見逃しているのではないか、ということです。そこでわたしは、あなたならその仕草を知っているのではないかと思ったのです。娘でも分かる様な方法を教えていただけたら、今後犬に噛まれる危険を回避することが出来ると思いました。

 

 

 

残念なことに、犬に噛まれる一番の被害者は子供なのです。

 

アメリカの調査によると、深刻な犬の噛みつき事故の約60%の被害者は15歳以下の子供であるということでした。最も攻撃を受け易いグループは5歳から9歳の子供たちです。被害に遭う理由の一部として挙げられるのは、幼い子供たちは恐怖や緊張、攻撃的態度といった犬のネガティブな感情のサインを認識出来ないためです。

 

 

2014年、リンカーン大学の研究員であるネリー・レイクスタニーが率いる研究チームによる調査によると、4歳の子供は犬の感情を読み取る実験の間54%の確率で失敗し、6歳は42%、8歳は35%、10歳は27%の確率で犬の感情を正しく判断することが出来ませんでした。

 

 

このように、犬の感情を読み取る際の失敗率を見れば、多くの人、とりわけ子供たちが、犬の噛みつき事故の被害者であることは驚くことではなくなります。

 

 

この2014年の研究が発表されるずっと以前に、オンタリオのスタウフビルの検視陪審は1998年に近所に住む家庭で飼われていたブルマスチフによって殺された8歳の少女コートニー・トレンペの事件を調べていました。

 

 

陪審が作成した36の勧告の大半は、子供に犬と犬の噛みつき事故防止について教育するプログラムの実施の必要性について焦点を当てていました。この呼び掛けに注目すべき二人のカナダ人女性が反応しました。

 

 

ジョアン・オーア(生物、科学、生化学の学位を持つ科学者)とテレサ・レヴィン(動物行動学者。問題のある犬のリハビリを専門とし、特に攻撃性や不安症を抱える犬を詳しく扱っている)がDoggone Safeと呼ばれる団体を設立し、始めは非営利団体としてカナダで法人化され、アメリカでも最近法人化されました。

 

 

この団体の目的は無料で教師や地域の団体に教材を提供し、子供たちに警戒すべき犬の表情や体の仕草への気付き方教えることです。この目標を達成する為に、彼らのウェブページには犬のボディーランゲージなどの写真を含めた無料でダウンロードできる情報が沢山提供されています。

 

 

ジョアンとテレサは今もウェブページ(http://doggonecrazy.ca)を管理していて、子供たちが犬の感情を写真から読み取る練習を学べる教育的ボードゲームを見つけることが出来ます。

 

 

ゲーム形式であるため、子供たちは犬が発するシグナルを読み取る方法を学ぶのにより熱心になる様です。2005年これらはインターナショナル・ポジティブドッグトレーニング協会から革新賞を授与されました。こうした子供たちを犬の噛みつき事故から守る為の運動が発展していく一方で、正式な教育として取り入れる学校はまだほんの僅かです。

 

 

もちろん教育はもっとも適した有効な解決策ではありますが、犬の噛みつき事故を減らすのに役立つ応急処置的新しい方法があります。この新しい方法は11月にニュージーランドはダニーデンの保護局によって発表され、Lead the Way(正しく道を示し導いてあげる)と呼ばれています。

 

 

これは元々自然の中で犬の安全確保を目的としたものでしたが、リースには信号の様な明るい色が施されていました。その信号の様なそれぞれの色はリースの端についていて、色毎に犬の性格や行動傾向を表わしています。

 

 

緑は犬が友好的であることを示し、オレンジはその犬が他の犬や人と触れ合う際警戒する傾向があることを表わしていて、赤はその犬が他の人や犬から離れることを好み、近付かない様知らせる効果があります。他にも黄色のリースもあり、これはその犬が視覚又は聴覚障害があることを意味します。

 

 

 

このリース販売による利益は野生動物病院の維持に使われています。色の選択は公式なテストによって行われるのではなく、その犬の社会性を飼い主が判断することによって選択されます。つまり、もし飼い主が自分のペットが他人に飛びつく傾向があると分かっているのであれば、赤いリースを選ぶことで危険な状況が起こる可能性を下げることが出来ます。

 

 

 

この様に目ではっきりと犬の性格を認識出来るアイディアはとても素晴らしいと感じています。これは動物虐待防止協会や動物愛護協会が気に入るものに違いないでしょう。

 

 

もちろん、人々がきちんと色の違いが何を意味するのか理解する為の広報活動は必要ですが、メディアがこのアイディアを取り上げれば、瞬く間に広く知られることとなるでしょう。

 

 

 

このリース販売の利益は犬に関する福祉プログラムのサポートへと送られることでしょう。このカラーリースのアイディアが広まってしまえば、後はリース製造会社が自社の製品に取り入れることによって広まり、飼い主達が適したリースを購入し、犬の気性を簡単に示せるようになるでしょう。

 

 

 

この方法を使えば特別な訓練の必要なく、犬の噛みつき事故の可能性から子供(や大人)を守ることが出来る簡単かつ画期的な方法となると、私は感じています。

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