パンデミック中に体重が増加?

ー慢性的なストレスによる体重増加による影響は男女間で異なるー

感染症にともなうウイルスのパンデミック(世界的大流行)は、世界中に慢性的なストレスを広めています。

命にかかわる病気にかかるかもしれないという恐怖。

大切な人を失う、職を失う、社会的に隔離されるという苦しみは、多くの人にとって経験したことがないため、今や日々の主要なストレスとなっています。

慢性的なストレスが脳や身体に及ぼす影響は、深刻で複雑です。

ストレスにより痩せることもある一方で、あまり知られていませんが、慢性的なストレスにより体重が増加することもあります。

驚くべきことに、最新の研究によると、男性と女性では、ストレスによる体重増加の影響が異なるということです。

私たちが「ストレス」と呼ぶのは、精神や身体が、極度の危険にさらされていると脳が判断した時に生み出される、大きな苦痛を伴う感情のことです。

体は、差し迫っている危険に備えて、高い危機感を植え付け全ての機能のテンションをあげます。

脳の無意識的な部分の奥深く、視床下部にあるニューロン(という神経細胞)は、脈拍を決めたり、血圧を高めたり、筋肉の動きを活性化させたり、生きる為に必要な全てのシステムを動かす、化学的な神経のシグナルを自動的に送り出しています。

ストレスホルモン(グルココルチコイド)は、体の全ての部分を強くさせる為に血流を溢れさせ、その効果は広い範囲に効果をもたらします。

他の車を追い越す時に、エンジンが限界まで回転速度を上げるように、この、ストレスに対する反応は体を極限まで押し上げて、危険から守りますが、その状態が長く続くと、体はダメージを受けます。

ちょうど今回のパンデミックが始まった時に、人々が食糧を蓄え、スーパーマーケットの棚が空っぽになってしまったように、ストレスホルモンは、脂肪を作り出し、それを増やすように体の代謝を変えていき、体にさらに高エネルギーの食べ物を食べさせようとします。

しかし、多くの研究では、オスでもメスでも結果は変わらないだろうという推測のもと、オスの動物が実験に使われています。

この推測は、特にホルモンが関係する生物学的過程においては、間違っている場合もあります。

フォートコリンズにあるコロラド州立大学と、シンシナティ大学の研究者らが、オスとメスのネズミにコルチコステロンというストレスホルモンを2週間投与するという新しい実験を行いました。

その結果、オスはメスよりも、コルチコステロンによって体脂肪が増加しやすいという事がわかったのです。

この最新の調査は、2019年に発表された、ブラジルの研究者らによる研究を後押しする事となりました。

これらの研究者たちは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンに含まれる保護効果が、細胞の中のコルチコステロンの感覚器官を変えるかもしれず、慢性的なストレスによる肥満の可能性を下げる可能性があるという説を発表しました。

日本の研究者らは、代謝を脂肪に統合させる体の変化に加えて、コルチコステロンを投与されたオスのマウスは、自らの意思で脂肪分のより高い食べ物を食べるようになり、肥満の原因となることを明らかにしました。

これらの研究では、ストレスホルモンを投与された(オスの)マウスは、コーン油をとても欲しがり、脂肪分の多い物を過剰なほどに食べました。

興味深いことに、冬に慢性的なうつが増えると言われているように、日が短く夜が長い環境下でコルチコステロンを投与したオスのマウスは、夏の時間と同じ環境下でストレスホルモンを投与した時よりも、より体重が増加する傾向にあるようです。

この生物学的な見識を、私たちが何ヶ月も耐えてきた、終息の見えない、パンデミックによるこれまでに経験したことがないような、慢性的なストレスへの、あなた自身の健康の改善のために生かすにはどうしたらいいでしょうか?

現在のパンデミックと同様、慢性的なストレスの原因をなくす方法はほとんどありません。

しかし、生物学的な影響を知ることができれば、何か行動を起こすことはできます。

これらの科学的な事実を知っていれば、、あなたのお腹が急にプヨプヨになり、体重が増えてきた時に、慢性的なストレスが原因かもしれないと考えることができます。

あなたが男性であれば特にです。

ストレスによる体重増加は冬の間に特に起こりやすいということも知っておきましょう。

あなたはストレスを抱えていると食べ過ぎてしまうという、生物学的に組み込まれた強い衝動を無視することができます。

食事の量を通常通りに抑え、体重が増えてしまうような強い食欲は忘れてください。

いちばん大事なことは、体重が増えてしまうという脅威に打ち勝つべく、防衛機能というあなたの能力を自然のままのやり方で、脂肪を燃焼させることです。

私たちの体が、野生動物に襲われたり、冬の飢餓に直面した時にそれを避けられない時と同じように、現代における慢性的なストレスの原因と戦うことはできませんが、ランニングマシンでトレーニングすることはできます。

エクササイズは余分な脂肪を燃焼し、筋肉と心臓血管の機能を強化して、慢性的なストレスに立ち向かうのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です