睡眠と痛みの関係性とは?睡眠不足の人は、より痛みを感じる?

新しい研究によると、睡眠時間の減少が脳の情報処理に影響を与え、痛みが増すことが分かりました。

 

 

骨折といった急性の痛みや腰痛といった慢性の痛みいずれにしても、辛い痛みに悩んだことがある人なら誰でも、痛みを感じている時に良い睡眠をとるのが難しい場合があることを知っているはずです。また、良く眠れなかった人は、より痛みを感じると報告しています。ですがそれは一体なぜなのでしょうか?

 

睡眠と痛みの関係性は認知されているものの、きちんと理解されていませんでした。そこで新しい研究が、睡眠の欠落は脳の神経回路に影響を与え、痛みを増幅するその仕組みを明らかにしました。そして、この研究の一部では、毎日毎晩の睡眠や痛みにおける自然な変化は、睡眠が痛みに対する治療として有効かもしれないということを示しています。

 

 

「繰り返される睡眠不足と痛みの増幅の悪い関係性に対する直感的知識はずっとありました。」と最新の論文の筆者であるアダム・クラウスが述べています。

 

彼はカリフォルニア大学の大学院生であり、マシュー・ウォーカーのバークレー睡眠研究所に所属していて、ベストセラー“Why We Sleep (なぜ我々は寝るのか)”の筆者でもあります。彼はまた次の様に述べています。「睡眠不足が脳に影響を与え、痛みを増加させる脳の原理を直接的に説明する証拠をお伝えします。」

 

 

クラウスと彼の同僚達は二つの異なる調査を彼らの研究の一部として行い、その内容は神経科学ジャーナルに最近掲載されました。実験室で行われた最初の研究では25名の若い成人を対象とし、二晩に渡って行われました。

 

 

彼らは一夜睡眠を取ることを許されましたが、その後は24時間起きていることを強制されました。きちんと休んだ状態と睡眠不足の状態どちらの場合においても、科学者は被験者の痛みに対する基準点を調査(彼らの皮膚に熱を当てることで行う)し、寝ていない状態の方が痛みの基準点が低いことが分かりました。

 

 

研究者たちは被験者をfMRI(機能核磁器共鳴断層装置)に入れ、脳の痛みに対する反応が睡眠の欠如によってどう変わるのかを調査しました。クラウスは「痛みとは神経系の過程である」と述べています。

 

 

痛み信号は実際に負傷した所から脊髄を通って脳に届き、感覚を記録されるのと同じ体性感覚皮質に記録されます。「体性感覚皮質は痛みの生じる場所とその痛みの程度を判断し、脳の他の部分へとその信号を伝えます。」とクラウスは説明してくれています。

 

 

例えば、熱いコンロから手を引く様運動性の信号を送る為、体性感覚皮質は脳に信号を伝えます。

 

 

しかし、脳における痛みには別のもっと複雑な側面があります。どうやら島皮質や線条体といった脳の部分は生じる痛みの信号を受け、測る様なのです。そしてこれらには内因性オピオイドの放出を促すことによって、脳が本来持つ鎮痛システムを強化する機能がある様です。

 

 

クラウスは「これらの部分は最高レベルの門番/監視者である」とし、「これらは痛みを評価するが、痛み信号を妨害することで苦痛を軽減することも出来る」と述べています。

 

クラウスの研究によると、睡眠不足は脳に二種類の変化を起こすことが分かっています。

 

一つは体性感覚皮質の反応性を高め、痛み信号を増幅してしまうことで、もう一つは痛みを判断し調整する役割を担う島皮質や線条体の反応性を下げてしまうということです。

 

「痛みを感じている間、あなたはそうしてこの二つの変化を同時に抱える睡眠不足の脳の形になってしまうのです。そうすることで、痛み信号は増え、通常痛みをコントロールしてくれるはずの監視担当はまだ眠ったままという状態になってしまいます。」とクラウスは言及しています。

 

 

この発見はクラウス達にとって驚くべきもので、同時に関心をそそるものでした。

 

しかし、彼らは自分達が研究所で被験者に与えた究極の睡眠欠如状態は、いつも日常状態で起こるものではないことを認識していました。そうして彼らは二つ目の実験として、オンライン上で異なった痛みに悩む参加者の調査を用いた実験を行いました。

 

その痛みは肉離れから慢性腰痛、糖尿病に起因する神経障害など全てを含みます。

 

参加者は毎晩の睡眠の変化、毎日の痛みの変化を報告し、そこから得られた発見は脳研究に並ぶものでした。

 

しかし、そこには研究者を再び驚かせる別の発見がありました。「実際に痛みの増幅に影響を与えていたのは明確な睡眠時間ではなく、睡眠の質に起因しているということでした」とクラウスは述べています。

 

睡眠の質が量に勝るということは、六時間の睡眠(理想ではないものの)をとった際、六時間誰にも邪魔されること無く眠れて、寝付きも良く、脳が自然な睡眠プロセスに沿うことが出来れば、その六時間はとても爽やかなものとなる、という事実に当てはまります。

 

 

この実験はまだ、次の日に痛みが増さない様守ってくれる脳は眠っている間どうなっているのか、ということは説明出来ていません。この答えは彼らの追跡研究の課題になることでしょう。

 

 

しかし、クラウスはこの発見がとても良く、元気付けられるものであると感じています。慢性痛はもっとも我々を悩ませ、お金が掛かる病状です。これらの実験は、寝るときの衛生状態(例えば、寝室が涼しくて暗く、寝る前にはカフェインを避ける等)にきちんと注意を払うことが痛みを治療するのに効果的なポイント(しかし全体の解決方法とは言い切れない)であるかもしれないということを示唆しています。

 

 

「例え痛みに悩んでいる人でも7〜9時間の睡眠をとっています。そこで我々は更に、睡眠の質を向上する様デザインされた睡眠サポートの方法を提供することが出来ます。痛みを緩和する為にもし少しでも結果を変えることが出来たのなら、私達は良い方向に向かっているということが分かります」とクラウスは語っていました。

あなたのことを必要だと思っていない人とどう向き合うか?

相手が自分で全て出来ると思い込んでいる時どうすれば良いのか、新しい研究がその方法を教えてくれています。

 

 

もしかすると職場や近い存在の中に“自分は万能で何でも出来る”と考えていると思われる人がいるかもしれません。

 

大事な仕事に対して自分も努力を共有すると合意したのに、その相手はその仕事を奪い取ってあなたを待たずに完成させてしまうと感じた経験があるかもしれません。これは単なる自己中心的な性質の表れなのでしょうか?

 

でも、その相手は大抵気心が合う相手であるし、評価や権力を追い求める様な相手ではないことから、その自己中的な考えは単純に当てはまらない様に思えます。もしかすると、その相手は自分を万能だと思っているというよりもむしろ、一人で仕事をすることに慣れていて、一人の方が気が楽だと考えているのかもしれません。

 

あなたにとって問題なのは、彼らにより、自分が“二番手”という役柄に追いやられてしまうという感情と、重要な場面に携わる機会が全く訪れなくなってしまうということです。

 

 

言い方によっては、あなたの為に何でもしてくれるパートナーや同僚のおかげで、あなたは別のことに時間を使える様になるとも言えます。

 

 

しかし実際のところ、あなたは自分の考えを結果の為に提供したいと考えています。もしこれが仕事に関係するタスクであったら、その相手がいつも仕事を片付けることに気を良くしないかもしれません。もし手に負えない相手と付き合っていたら、あなたは頭のどこかで家周りを世話してくれる誰かがいるというのは良いことかもと考えるかもしれません。

 

でもこれらの場合も同様で、やはりあなたはもっと自分でやりたいと思っているのではないでしょうか。

 

例えば、家庭にある育ち過ぎてしまった鉢植えの植物たちを植え替えることをパートナーと話していたら、仕事から帰宅後、全てがきれいに新しい鉢植えに入っていたらどうでしょうか。あなたがやりたかった方法と違ったとしても、もう手遅れなのです。

 

 

自分で勝手に物事をやってしまう人達よりも更に最悪なのは、相手があなたの考えを求めておきながら、あなたの考えを考慮せず、そのまま自分で仕事を終えてしまう人達です。

 

後々彼らは、全て自分でしなければいけなかったとあなたを責めるでしょう。この時にはあなたは、相手が純粋な“個人プレイ派”というよりも“犠牲者ぶる人”の方が適切だと思う様になっているかもしれません。自分が良いと思って進んでこのような行動を取る人を、誰が責められるでしょうか?

 

 

このような問題が一般的であるのと同様に、通常、心理学は全てにおいて個人プレイをしたいと思う人達の原因や結果をはっきりと研究していません。驚く方もいるかもしれませんね。

 

しかし、ベルゲン大学の心理学者、セシル・ショウ・アンドレアセンとその同僚による新しい研究(2019年)では、その問題に対する答えが示されていました。

 

このノルウェー人の筆者は“仕事中毒の人”に注目し、なぜ人々は求められている義務以上の努力をしなければいけないという必要性を感じ、更になぜ全てを自分一人でしなければいけないと思うのかということについて研究しました。

 

ここで一点明確にすると、研究チームは仕事中毒を「仕事に対する多大な傾注/打ち込み、長い勤務時間、求められている以上に働く、仕事に対する抑えのきかない執着」と定義しています。

 

 

“全てをしなければいけない”という感情は、あなたの過度に働く傾向に確かに関係しています。このノルウェーの著者が考える仕事中毒の一因となる性格は、ナルシシズム、完璧主義、心理学的タイプA(競争意識が強く、働き者)、そしてある種の神経症といった個人プレイ主義の心的傾向です。

 

また仕事環境が仕事中毒をより強める可能性があります。

 

例えば、多くを求められる厳しい仕事や個人の生産性によって報酬が決まるタイプの仕事では、仕事中毒の傾向が強くなります。その他には上司の指導方針なども仕事中毒に関係があるとされ、特に上司が部下に対して虐待的な態度を取るかということが関連している様です。

 

 

アンドレアセン達は職場の要因から起こる仕事中毒の指標を理解する為に、合計9つの仮説を実験し、手始めにノルウェー政府によって登録された労働者から無作為に5,000人のサンプルを集めました(このノルウェー政府のデータは国内全ての労働者の統計を記録しています)。

 

その中で約3分の1の人がアンケートに全て答え、結果として約1,608名の参加者が集まりました。彼らの平均年齢は45歳で、その中の3分の1は何かしらの管理職に就いていました。

 

仕事に対する中毒性は、以下の7つの項目によって測られました

 

“核心となる中毒症状”の突出、耐性、気分調整、再発、撤回、葛藤、課題。職場環境の指標として、仕事の需要性と統制、不明確または対立する仕事役割という問題面、悪い関心の対象となること(いじめ、仲間はずれ等)を含んでいます。指導方針、個人の特質、直属の上司の暴力的態度は、仕事中毒を決定付ける方程式において最終項目となりました。

 

 

このノルウェー労働者のサンプルでは、労働中毒と定義された人は約7%でした。

 

しかし、全ての参加者において仕事中毒の尺度となったポイントは、好ましくない職場環境に関連しているということが分かり、また筆者は、「仕事中毒者は現実逃避、没頭性、個人的目標達成によって駆り立てられている」という可能性があるということを指摘しています。

 

仕事中毒者は「不快なストレスから逃れるため」に仕事に没頭してしまうのです。

 

低い仕事統制が高いストレスの前兆とする以前の研究とは異なり、仕事中毒の人は自分に責任を感じる際、より多くの仕事をすることでより多くストレスを抱えることになることがこのサンプルによって明らかになりました。

 

有害な職場環境は仕事中毒性の一因となりますが、「他人と交流、打ち解け合い、親密になることの難しさ」のせいで仕事中毒の人が気付かずにそういった職場環境を作ってしまっているのかもしれません。虐待的指導方法は従業員の労働中毒的態度へほとんど影響が無い様に思われました。

 

しかしその一方で部下に自分の判断で仕事を進める様放置した上司の方が、仕事中毒を助長させる可能性が高いことが分かりました。

 

 

仕事中毒者と個人プレイ主義者のメンタルの関係性に戻ると、人々は仕事を完成する必要がある際に明確な指示が得られない場合、彼らの様な方法を取り込む様になるということをノルウェーの研究は示しています。

 

中毒性による類推はこの点においてとても興味深いです。個人主義になりそうな人は恋愛かキャリアいずれかの初期段階で、成功する為には誰よりも勝る必要があると感じるのではないでしょうか。またはもしかすると気付かないうちに彼らは必要以上に努力し、そうすれば報酬が得られることを知り、特に力を注いだ対象から評価をもらえた時にその気持ちを強く感じることでしょう。

 

特に彼らの両親や先生が、評価や愛情、感謝といったものを得る為には個人が自分でそれを手に入れることが出来ることを証明する必要があるという信念を増進させた場合、そうした行動が人生の早い段階で形成され始める可能性はあります。

 

 

アンドレアセン達は労働中毒に関連する個人の特色を測らなかった為、彼らは重要な一因を見過ごしてしまったかもしれません。彼らは仕事中毒者の心的傾向の変化の28%しか説明出来なかったという可能性があります。

 

更に、彼らは職場の最高地位を占める労働者、つまり雇い主や社長を調査しませんでした。

 

彼らは管理する能力に頼った役職であるからこそ、彼らこそが個人主義的考えを持っている可能性が高いかもしれません。彼らの仕事や対応は多くの能力を必要とするだけではなく、投資者に吟味され、彼らの判断が良い結果を招いた際に報われます。関係性においては、“最高経営責任者”というものはなく、長い間個人で全てをこなし、生きてきた結果としてこうした関係に落ち着いたのかもしれません。

 

 

まとめ

あなたを必要としない人達を対処するには、彼らがあなたにどのような気持ちにさせるかを正直に話せる瞬間を見つけてみましょう。

 

彼らがあなたを招き入れることに対して報酬を与えることによって、彼らの全てを自分でしようとする“中毒的”習慣を断ち切りましょう。

 

相手の支持を仰ぎ続けて怒りに煮えたぎることはより悪化した状況を生むだけです。

 

家庭、職場いずれにしても関係性を向上し満たすコツはあなたと相手両方にとってとても重要な課題やタスクにおいての協力にあります。

出会う犬が触れ合うのに安全かどうか見分ける、新しい方法とは?ニュージーランド発、犬に噛まれることを避ける為の画期的な方法

公園にあるドッグランエリアで遊んでいる犬達を私がフェンスにもたれかかりながら見ていると、ある女性が近付いてきました。彼女は何か悩んだ表情を浮かべていて、ピンク色のジャケットを着た女の子の手を握っていました。彼女は犬を見ている他の人を指してこう言いました。

 

 

 

あそこにいる女性が教えてくれたのですが、あなたは犬に関する知識が豊富だと伺いました。あなたなら私の悩みを解決してくれるかもしれません。私の娘のエマは6歳で、犬が大好きなのです。

 

 

ですが昨日、私達が買い物に出掛けた時、小さくて白く、ふわふわな犬にリースを付けて散歩している女性を見掛けました。娘はすぐに走っていってその犬を撫でようとしたのですが、その犬は突然振り向いて、娘に向かって唸り声を上げ飛びかかったのです。

 

 

 

そしてその女性はすぐさまリースを引いて犬を遠ざけてくれました。彼女は、いつも多くの人達がこの犬の見た目の可愛さにつられて近付いて来ると言っていました。でも、その見た目から連想する可愛らしい印象とは裏腹に、その犬は他人に触られることを酷く嫌うそうでした。

 

 

 

そこで私が思ったのは、もし犬が誰かに触られることを本当に嫌うなら、犬なりの方法でそれを仕草に示しているはずで、私達はそれを見逃しているのではないか、ということです。そこでわたしは、あなたならその仕草を知っているのではないかと思ったのです。娘でも分かる様な方法を教えていただけたら、今後犬に噛まれる危険を回避することが出来ると思いました。

 

 

 

残念なことに、犬に噛まれる一番の被害者は子供なのです。

 

アメリカの調査によると、深刻な犬の噛みつき事故の約60%の被害者は15歳以下の子供であるということでした。最も攻撃を受け易いグループは5歳から9歳の子供たちです。被害に遭う理由の一部として挙げられるのは、幼い子供たちは恐怖や緊張、攻撃的態度といった犬のネガティブな感情のサインを認識出来ないためです。

 

 

2014年、リンカーン大学の研究員であるネリー・レイクスタニーが率いる研究チームによる調査によると、4歳の子供は犬の感情を読み取る実験の間54%の確率で失敗し、6歳は42%、8歳は35%、10歳は27%の確率で犬の感情を正しく判断することが出来ませんでした。

 

 

このように、犬の感情を読み取る際の失敗率を見れば、多くの人、とりわけ子供たちが、犬の噛みつき事故の被害者であることは驚くことではなくなります。

 

 

この2014年の研究が発表されるずっと以前に、オンタリオのスタウフビルの検視陪審は1998年に近所に住む家庭で飼われていたブルマスチフによって殺された8歳の少女コートニー・トレンペの事件を調べていました。

 

 

陪審が作成した36の勧告の大半は、子供に犬と犬の噛みつき事故防止について教育するプログラムの実施の必要性について焦点を当てていました。この呼び掛けに注目すべき二人のカナダ人女性が反応しました。

 

 

ジョアン・オーア(生物、科学、生化学の学位を持つ科学者)とテレサ・レヴィン(動物行動学者。問題のある犬のリハビリを専門とし、特に攻撃性や不安症を抱える犬を詳しく扱っている)がDoggone Safeと呼ばれる団体を設立し、始めは非営利団体としてカナダで法人化され、アメリカでも最近法人化されました。

 

 

この団体の目的は無料で教師や地域の団体に教材を提供し、子供たちに警戒すべき犬の表情や体の仕草への気付き方教えることです。この目標を達成する為に、彼らのウェブページには犬のボディーランゲージなどの写真を含めた無料でダウンロードできる情報が沢山提供されています。

 

 

ジョアンとテレサは今もウェブページ(http://doggonecrazy.ca)を管理していて、子供たちが犬の感情を写真から読み取る練習を学べる教育的ボードゲームを見つけることが出来ます。

 

 

ゲーム形式であるため、子供たちは犬が発するシグナルを読み取る方法を学ぶのにより熱心になる様です。2005年これらはインターナショナル・ポジティブドッグトレーニング協会から革新賞を授与されました。こうした子供たちを犬の噛みつき事故から守る為の運動が発展していく一方で、正式な教育として取り入れる学校はまだほんの僅かです。

 

 

もちろん教育はもっとも適した有効な解決策ではありますが、犬の噛みつき事故を減らすのに役立つ応急処置的新しい方法があります。この新しい方法は11月にニュージーランドはダニーデンの保護局によって発表され、Lead the Way(正しく道を示し導いてあげる)と呼ばれています。

 

 

これは元々自然の中で犬の安全確保を目的としたものでしたが、リースには信号の様な明るい色が施されていました。その信号の様なそれぞれの色はリースの端についていて、色毎に犬の性格や行動傾向を表わしています。

 

 

緑は犬が友好的であることを示し、オレンジはその犬が他の犬や人と触れ合う際警戒する傾向があることを表わしていて、赤はその犬が他の人や犬から離れることを好み、近付かない様知らせる効果があります。他にも黄色のリースもあり、これはその犬が視覚又は聴覚障害があることを意味します。

 

 

 

このリース販売による利益は野生動物病院の維持に使われています。色の選択は公式なテストによって行われるのではなく、その犬の社会性を飼い主が判断することによって選択されます。つまり、もし飼い主が自分のペットが他人に飛びつく傾向があると分かっているのであれば、赤いリースを選ぶことで危険な状況が起こる可能性を下げることが出来ます。

 

 

 

この様に目ではっきりと犬の性格を認識出来るアイディアはとても素晴らしいと感じています。これは動物虐待防止協会や動物愛護協会が気に入るものに違いないでしょう。

 

 

もちろん、人々がきちんと色の違いが何を意味するのか理解する為の広報活動は必要ですが、メディアがこのアイディアを取り上げれば、瞬く間に広く知られることとなるでしょう。

 

 

 

このリース販売の利益は犬に関する福祉プログラムのサポートへと送られることでしょう。このカラーリースのアイディアが広まってしまえば、後はリース製造会社が自社の製品に取り入れることによって広まり、飼い主達が適したリースを購入し、犬の気性を簡単に示せるようになるでしょう。

 

 

 

この方法を使えば特別な訓練の必要なく、犬の噛みつき事故の可能性から子供(や大人)を守ることが出来る簡単かつ画期的な方法となると、私は感じています。

簡単な食生活の見直しが、アルツハイマー病のリスクを下げる? 

赤肉を避け、節度を守って飲酒することかアルツハイマーのリスクを下げます。

 

 

 

この記事は、アルツハイマーの補完、代替治療に焦点を当てていきますが、それはアルツハイマーがアメリカ全土の認知症の事案の約三分の二を占めるとても一般的な病気であるからです(プラスマンによる研究、2011年)。

 

 

 

今回のこの記事では食生活とアルツハイマーのリスクの関係性について述べています。今後の記事では習慣や自然栄養補助食品、認知症の補完的または代替的治療の証拠について考察していきます。

 

 

 

飽和脂肪や総カロリーが低い食生活と、適度な飲酒はアルツハイマー発症のリスクを下げる効果があります。

 

 

 

食生活は、アルツハイマー病において避けられるリスク要因として最も重要かもしれません。アルツハイマーのリスクを高める食品に含まれるのは、牛肉などの赤肉、大量に砂糖が使われているもの、高脂肪の乳製品などです。高脂肪、高カロリーの食生活を送っている人は、適度に脂肪を取ってカロリー管理をしている人に比べて、アルツハイマーが発症するリスクが著しく高いとされています。また、赤肉の過剰摂取は一般的にガン、糖尿病、肥満、腎臓疾患や脳卒中といった様々なリスクを高め、健康に大きな影響を与えます。

 

 

 

18の市町村に渡る研究における発見のメタ解析によると、通常の食事で100カロリー多く摂取する毎にアルツハイマーのリスクがはっきりと0.3%上昇することを結論付けていました(グラント、1997年)。毎日の脂肪摂取の平均は認知症発症のリスクと強い相互関係があることが分かっています。

 

 

 

またこの同様のメタ解析で明らかになったのは、特定の食習慣で唯一アルツハイマーのリスクを下げる効果を表わしたのは魚であったことも分かっています。

 

 

 

食生活とアルツハイマーのリスクの関係性は複雑で、赤肉摂取による酸化による負荷や、ハイコレステロールによるアテローム性動脈硬化、インシュリン分泌の以上調整によっておこる分子ダメージがおそらく関わっていると思われます。高カロリーで高脂肪な食事の摂取は、遊離基を傷付け、神経病理的な変化を脳に拡散させて次第にアルツハイマー病として表れるような形成が起こることを助長させます。

 

 

 

地中海式食生活の、確立した予防利益とは?

 

アルツハイマーの発症リスクを減らす食べ物には、野菜、穀物、魚や果物などが挙げられます。地中海式食習慣を取り入れている人は、高脂肪高カロリーの食事をする人と比べてアルツハイマー病の発症リスクが大雑把に言って約半分であることが分かっています。

 

 

 

また、日本の様に肉の摂取がとても少ない国の人々はアルツハイマーの発症リスクが更に低いことが発見されています(グラント、2016年)。魚はオメガ3脂肪酸の重要な源であり、認知症予防の有益で、深刻な認知機能損傷を避ける効果の根拠として挙げられます。

 

 

 

食生活を変えることはとても重要な予防戦略です!

 

最近の研究における発見によると、アルツハイマー発症のリスクを高めるのに関わる脳の変化は、認知低下の始まりの何年も前から始まっていることが分かっています。よって、積極的な食生活改善はアルツハイマー病を防ぎ、発症を遅らせる重要な方法であるのです(ロドリゲス・ヴィエイテズ、2016年)。

 

 

 

ホームレッスンを受けましょう!

 

赤肉や高カロリーの食事摂取を控えることはアルツハイマーを含め、ガンや糖尿病、その他の病気を発症するリスクを著しく下げてくれますし、地中海式の食生活に従い、適度な飲酒を心掛けることでアルツハイマーの発症リスクを軽減してくれます。

 

 

 

アルツハイマーにおける食生活の有力な証拠に対して、反応医学の時自治体医師達は、飽和脂肪やトランス脂肪の摂取を出来るだけ減らして、肉屋乳製品を新鮮な野菜や果物、穀物に置き換えることを推奨しています(バーナード、2014年)。

 

 

 

最後に、広く普及した赤肉消費は地球温暖化にも相互関係があります。その原因としては、広範囲に置ける牛飼育と、放出されるメタンガスの影響であるとされています。よって、肉の消費を抑えることによって地球温暖化のデータにも重要な影響を与えることになるかもしれませんね。

自己を思いやることのパワーとは?

私達はあまりにも多くの時間を自己批判に費やしてしまっています。
ぜひこの科学に裏付けられた練習を用いてみましょう!

 

 

 

とても仲の良いあなたの友達がテーブルの向かいに座っている所を想像してみましょう。その友達は今日仕事をクビになって、もう泣き出す寸前です。励ましの言葉を必要としていることは明らかですよね。

 

 

 

そう、あなたはいつも通りにこの場面に対処しますよね。威圧的な声に変わって、あなたはこんな風に言うでしょう、「ま、もっとマシに仕事出来るべきだったよね。それに、人生台無しにしちゃったね」と。

 

 

 

まさか、自分は弱っている友達にこんな風に話したりしない(とあなたは考えているかもしれません)。でももしかすると、あなたはそんな行動を本当にとっているかもしれません…

 

 

ではもし仕事を失ったのがあなただったとしたら?

 

 

それか暴食してしまって食生活を乱してしまった時はどうでしょうか?失敗した時や辛い時、自分はどうやって自分自身に声を掛けますか?

 

 

 

研究によれば、友達と接する時と比較してあなたは自分自身に対してかなり厳しく接している可能性があることを示しています。更に研究は、我々の多くが驚く程多くのエネルギーを自己批判に費やしていることを証明しています。「自分は本当にダメなやつだ」「やる意味なんてない」といった具合に、自分を痛めつけているのです。

 

 

 

なぜ私達は自分達に対してこの様な態度を取ってしまうのでしょうか?

 

辛い状況に陥った時、自身をくじけさせることが助けになるはずだと考え、否定的な人を探すものですか?

 

自身を厳しい批判によって萎縮させることが、自分の立ち直る力を強めてくれるのでしょうか?

 

 

 

大抵はそうではないはずですよね。助けにはならないのです。実際に研究によると、自身に対する同情性が高い人ほど鬱を経験することが少なく、モチベーションが上がり易い上に、より楽観的で幸せを感じ、人生により高い満足度を感じる傾向があることが分かっています。

 

 

 

ヒッピー的に“いい感じ”を経験するのとは程遠く、自己に対する同情/思いやりというのは健康や富、幸せを向上させるということが証明されています。自己同情は、素晴らしい行動促進剤であり、より素敵な幸福を得ることを可能にする方法なのです。

 

 

自身を痛めつける代わりに、自己を思いやることを試してみましょう。私達が自身暗鬼を感じる時や、成功に向かう途中で感じる困難から抜け出すのをきっと手助けしてくれるはずです!

 

 

“自分を思いやる”とは何か?

 

手短に言うと、欠点や失敗、その他辛いこと一般に対する理解であったり、自身の励みとなるもののことを指します。しかし科学においては、三つの重要な要素を含んだより大まかな定義が設けられています。自己に対する思いやりを持つには次の三つの要素が必要です:

 

 

マインドフルネス

もし自身を慰めて、次回より良くする為には、自分が苦しんでいることや失敗してしまったことをまずは認める必要があります。ミスを犯したり、失敗してしまっても大丈夫。でも、自己向上の為にはその時にきちんと自身の感情や行動に向き合うことが必要です。

 

 

我々の精神は、苦痛を押さえる驚異的な鍛錬や、過去に自分がしたことに対する非難を客観化することが可能です。自分を思いやることは、より批判の少ない方法で自分と向き合うことを促進するので、私達は良い方向へと変わっていくことが出来るのです。これを維持する為には強い意識性が必要なので、自分を正しく思いやる為にはマインドフルネスが必要不可欠となります。

 

 

 

共通の人情

この要素は、人は誰でも悩みを抱えていると意識することです。インスタグラムでは誰もが素晴らしい瞬間をずっと過ごしているかのように見えますが、それは大抵うわべにしか過ぎないものです。

 

辛い時期というのは本来、人間の誰にでもあるものなのです。どれほど多くの有名人が中毒克服のリハビリ施設に送られたのか考えてみて下さい。“成功している”人達のどれ程が人生に不満を抱えているか、考えてみても良いでしょう。私達はみな完璧な存在ではありません。時には悩んだりするものであり、それで良いのです。悩んでいるのは自分だけではないということ、そして自分の不完全さによって孤独感を感じるべきではないということに気付くことは、私達をほっとさせてくれます。

 

 

 

自分への優しさ

これは他人に接する様に自分に接するということです。自分を叱るのではなく、自分の大切な家族かのように接するべきであり、そうすることによって既に自分を思いやる生活スタイルへの一歩を踏み出していけるのです。

 

 

次回躓いてしまった時には、しっかり立ち止まって、痛みをきちんと意識してみましょう。そして誰もが悩みを抱えることを思い出して、自分に温かい優しさを与えてみて下さい。そこにはもしかすると希望の光が射すかもしれません。自分の中に強力な味方がいることは自身のとてつもないパワーの源となります。その力を役立たせる方法を学んだ時、私達はより幸せで成功が待つ場所へと進んでいくことが出来ます。

 

 

 

自分を思いやる練習

 

スコット・バリー・カウフマン教授によるペンシルバニア大学のポジティブ心理学入門で用いられた思いやりの方法を見てみましょう。教授助手として私がこの授業に携わった年、この方法が今までの授業の中で一番為になったと生徒達が伝えてくれました。自分を扱い方をより意図的に向上させるとても素晴らしい方法です。ぜひ試してみて下さい!

 

 

現在感じている困難や、ストレス、悩み事を頭に想い描いて下さい。この辛い経験に対して第二者の視点に立って、自分に向けて思いやりの手紙を以下の書き方にそって書いてみて下さい。

 

自分がその辛かった状況やことについて思い出させてあげて下さい。そして自分の感情や考えを認めてあげてましょう。それと同時に自分がどうしたかったのか、何が必要だったのかも考えてみます。

 

例:「ケリーへ。[悲しい、心配、苛立たしい、失望した]という気持ちを抱えていることを私は知っています。あなたはとても[楽しみにしていた、一生懸命だった]よね。…」など。ストレスとその下にある健康への願い、安心感、愛情、感謝や正しい評価、繋がり、達成感といった重要な部分両方について手紙を書きましょう。

 

 

人情的メッセージを付け加えましょう。

 

例:「どんな人でも間違えることはあるし、失敗したり、怒って、失望して、失う気持ちを知っているよ。」
そうして最後に思いやり溢れたアドバイスや励みとなるメッセージと共に自身を諭してあげましょう。この状況で、あなたなら大切な人になんて言葉をかけてあげますか?この手紙を書き終えたら、声に出して自分に読み聞かせるか、一度仕舞って自分が必要だと思う時に再び取り出してみましょう。

 

 

この手紙を書くという方法は、幸せを強化するという効果を示しています。研究では、被験者が一週間毎日続けてこの手紙を自分に書き続けたところ、何もしなかったグループと比べ、より高い幸福感を実験の半年後でも感じていることが分かりました。(シャピラらによる研究、2010年)

 

 

この方法についてどう思いましたか?

簡単だったでしょうか?

虹やキラキラとしたものが自分から溢れて来るように感じましたか?

 

そうであれば素晴らしい!

 

一方で、この方法を難しく感じたり、馬鹿馬鹿しいと感じましたか?

 

 

そうだとしても無理はありません。

 

多くの人はこの方法を初めて取り入れる時、同じ様に思います。しかし、この方法を繰り返すことはあなたの気分を高め、自分への思いやりを高める手助けとなる素晴らしい強力な方法となります。しばらくすると、自分に対する深い思いやりはより自然に感じる様になり、習慣化します。ぜひ試して、自分で実感してみて下さい。

 

あなたはその効果を実感する価値がある存在です!

PTSDを和らげる、意外な5つの方法とは?

トラウマ治療に繋がる方法とは?

 

 

PTSD(心的外傷後ストレス障害)と闘うことはとても大変です。ですが、その治療の間に楽しみや安堵を感じる習慣が決してないというわけではありません。時には新しいことにチャレンジしてみるのも、治療の一つなのです。

 

 

代わりとなる素晴らしい治療方法や楽しく行える補助的なアプローチを考えることは、トラウマ治療がなぜ、そしてどのように働いているのかを理解することでもあります。

 

 

研究によると、成功しているPTSD治療の中にはある共通点となる要素があるということが分かりました(ジェントリー、バラノウスキー、ロートンによる研究、2017年)。

 

 

その証明を様々な患者の治療の中で何度も目撃してきました。その要素となるポイントは治療毎に異なった方法で用いられますが、最終的にはどれも共通の結果をもたらします。

 

 

PTSDを治す要素は:

不安やストレスに対する反応緩和

 

(これは深呼吸や落ち着くこと、瞑想、ヨガ、運動といった様々なことによって経験出来るでしょう)

認知の再構築

 

(実際に自身に起こった出来事に対する誤解やその治療を長引かせる自己非難の考えや思い込みを再度考え直すこと)

 

治療に対する好ましく、良い関係性

 

(治療の専門家に対してリラックス出来、安心出来ること)

 

PTSDを引き起こすことに関係する思考、記憶、感情にさらすいくつかの種類/方法。

 

(これらは起こったことを言葉にして話したり書いたり、視覚化することによって行われることがあり、そうすることでその思考、記憶、感情を避けるのではなく、向き合うことができます。)

 

* 専門家の中には私達が安全だと感じる状況や場所を実際に含む者もいますが、精神的ショックを思い出させ、コントロールが効かなくなる可能性のあるものなので、我々はこれを除外します。

 

 

これらの要素を記憶に留めながら、治療と平行して行える症状緩和に役立つ方法を見てみましょう。以下の方法はPTSDの治療自体に役立つと証明されているわけではありませんが、あなたが治療の目標として目指すものと一致しているはずです。

 

 

もちろんですが、あなたやあなたの状態に一番適していると思うものだけを取り入れて下さい。そして、PTSDや他の精神異常に関する悩みが続く様であれば専門家の助けを借りて下さい。

 

 

ワッツ(Watsu)/水中で行うマッサージ

ワッツ(Watsu、WaterとShiatsuの合成語)とは、水中で行う身体治療でリラックスを促すマッサージのことです。ワッツや他の水中治療を支持する人は、これらの治療が身体の緊張状態を和らげ、よりリラックスさせる効果があると述べ、トラウマの症状を直接的に治療する研究がいくつかあることを示しています(2019年、Watsuより)。

 

この方法はより深い研究によって更に効果が明らかになるかもしれませんが、もし興味がある場合は、精神医療の専門家のアドバイスのもと取り入れてみると良いでしょう。マッサージを水中で行うことに戸惑いがある方には、施術者が安全性を丁寧に説明してくれますし、頭が水の中に入ることは決してありません。私個人も以前、何年も前にハワイのリゾート地でワッツマッサージを体験したことがあります。本当素晴らしく、リラックスすることが出来、それ以来世界中でワッツを探し求めるほどになりました。

 

 

浮遊

浮かぶことによる感覚遮断過程について以前聞いたことはありますか?これも水を用いた方法ですが、水中マッサージとは大きく異なります。しかし、私達が気を散らす要因を減らして過去の出来事について考える時間を与えてくれる(認知再構築、目標の再認識)という点では、両者のアプローチは似ているかもしれません。この浮かぶ体験は、感覚遮断用のプールやタンクの様なものを用いて行われ、その容器の中はエプソムソルトと呼ばれる硫酸マグネシウムで満たされているので、水はしっかりとあなたの身体全体を浮かせてくれます。

 

私はこうした浮遊体験は極限のマインドフルネス(今に集中する瞑想的な状態)であると考えていて、もしあなたが瞑想を経験したことがあるのであれば、この方法はとても適していると言えるでしょう。初期の研究では鬱や不安症、ストレス管理に対する浮遊の効果が発見されています(ボード、サンデクイスト、ケルグレン、ノーランダー、ノードストンによる2006年研究。フェインシュタインらによる2018年研究)。

 

この浮かぶ体験をより効果的なものにしたいのであれば、予約時間の直前に瞑想をしばらく意識してみると良いでしょう。そうすることで、より深いマインドフルネスの状態に早く簡単になることが出来、よりその体験を有益なものとしてくれるでしょう。

 

 

相互交流、相互作用(Interplay)

Interplayは楽しく表現に富んでいて、身体ともに意識を集中させるプログラムであり、大人がリラックスし、動き、遊ぶことを促してくれます。そして、ストーリーを語ったり繋がりを持つ良い機会となり、我々のPTSD治療ほぼ全ての目標に取り入れられています。現在も行われている調査でも、被験者がたった一回の経験の後でさえ相互交流を通して繋がりや穏やかで創造的な気持ちを感じたことが分かっています(インタープレイ、2019)。

 

不安感やトラウマに直接的に働きかける素晴らしい可能性がこの革新的なプログラムにはあると私は確信しています。興味がある方は、ウェブサイトをチェックしてみて下さい。他の介入的方法と同様に、しっかりとしたより多くの研究をこの分野に用いることが出来るでしょう。

 

SARK

SARKと呼ばれる筆者をご存知でしょうか?彼女は15冊以上のベストセラーを執筆していて、彼女の本を読んだことがない人でも、彼女の有名なポスター「How to Really Love a Child」を見たことがあるのではないでしょうか。中にはそのポスターを持っている人もいるかもしれませね。SARKは子供らしい楽しさや遊び心を彼女の本に取り入れています。その本は癒しを提供する一方で、こっそりと認知再構築(感情認識、書くことによる自己表現、自分に話を語りかける機会など)を多く盛り込んでいます。

 

 

自己表現

PTSDを抱えた人の中には、視覚関連のビジュアル的な方法や芸術的な方法で表現することが、我々が目標とするPTSDのゴールに繋がる人もいます。

 

私は、他の治療の補足として自分のオフィスに砂のトレイを設けています。しばしば私のクライアント達は、その砂で小さなキャラクターやシンボルを作ることによって、彼らの“安全な場所”を作り出し始めます。このセラピーのより深い治療として挙げられるのはユングの法則を用いたSandplay(砂遊び)と呼ばれるものです。

 

繰り返しますが、この治療だけではトラウマやPTSDをきちんと治療することは出来ませんが、適した患者には素晴らしい補助的方法であったり代わりとなるアプローチになりえます。他にも芸術、ドラマ、近くで行われているアートクラスなど、よりカジュアルな表現的イベントに挑戦することも良いでしょう。これらは、感情を表現し、処理し、精神的ショックに関する治療の要素と繋がるでしょう。

 

 

これらは程度のPTSDの症状を緩和してくれるPTSD治療の補助的方法のごく一部です。

 

 

どの方法がユニークで使えそうだと思いましたか?

ただ立ち止まって、深呼吸、考えることの重要性とは?

走らず、でも固まらないで。ただ立ち止まって、深呼吸してみましょう。
今現在に意識を向けることが、私達の中にある賢い選択へと導いてくれます。

 

 

近年(もしかすると今までずっと)、人生とはシーソーの様に上がったり、下がったりよくするものです。私達は自分の世界、中と外と綱引きをしている様なものです。

 

 

こっちかあっちか?今か後か?これか、それともあれか?

そして最も危険なのは私達か、相手かという選択肢です。

 

 

しかし、どちらかを選ぶ二択式以外にもっと良い選択肢があるのです。それは“両方を取る”という選択肢や“どちらがより優れているか”という判断もあります。

 

 

ですが、どうやってより良く、正しい選択肢を見つけることが出来るのでしょうか?

 

 

まずは“留まる、立ち止まる”という観念を意識し、実践してみましょう。ここ、今、身体を意識し、今までの全ての経験と共に立ち止まってみましょう。そして、理想という空想ではなく、物事のあるままを捉えて留まるのです。

 

 

私達はグランドキャニオンの端に立っているとしましょう(グランドキャニオンではなくても、思い浮かべられるどんな端でも構いません、想像を膨らませてみて下さい)。

 

 

深呼吸して、頭をクリアにして、目の前にある現実を受入れましょう。また深呼吸して、この現実とはいったい何かを考え、感じ、意識してみて下さい。決して向こう側に渡る為の橋や、谷底に続くような滑り台を想像してはいけません。ただこの想像を楽しんでみて下さい、きっと面白いはずです。

 

 

橋も滑り台もない場所、では何をしたらいいのか。ゆっくり深呼吸して下さい、きっとあなたも色んな衝動に気が付くはずです。私の中には谷底へ向けて走り出したい衝動や、あまりにも強烈過ぎて逃げ出したいと思う衝動など、沢山の選択肢に気付きます。

 

 

しっかりと考慮することとは、現実を受け入れ、深い所にある自分の目的を確かめ、全ての選択肢を考えては自身の確固たる知識が何をするべきなのか選ぶことです。

 

 

私達を導くコンパスであり、星である一番の推測に辿り着く為にはしばらくの間、またはもしかするとほんの数秒間しっかりと立ち止まる必要があります。

 

 

見過ごされた衝動、外的基準、恐怖、欲望、慣習、怒り、否定、回避といったものは、人生において決して良い習慣ではありません。しっかりと呼吸をして、受け入れ、自身を信じ、可能な選択肢の中から選ぶことこそが、一番の良い習慣と言えます。

 

 

どんな場合においても、私達の興味、気持ち、モラル、強い憧れにより近いものを選ぶ為には、どうやって長い間立ち止まればいいのでしょうか?

 

 

意気消沈する程長い間、ニュースに耳を傾けるべきでしょうか?

 

それとも苦痛から逃れる為にすぐにテレビを消すべきなのでしょうか?妥協点は?

 

全てをいとわず相手に全てを受け渡し、自身を捧げるべきでしょうか?

 

 

それとも全てを拒絶して安全を手に入れる代わりに自身に枷を付けるべきでしょうか?

 

衝動に抗わず、例えリスクがあっても目標を手に入れようとするべきでしょうか?

 

それとも安全でいる為に無意識にその目標から遠ざかっていくのでしょうか?

 

自身の二択が起こる場所に気付いてみて下さい。その場所とは、外的世界と自身の内にある内的世界の間であり、対立する二つの間で揺れたり、より安全を提供してくれる方を支持するような場所のことです。そしてそれは普段意識する自分やそれと関わる深い自身才能を失う状況のことです。

 

 

どんな状況であっても、あなたが選ぶ選択肢は正しいか間違いか、という単純な判断が出来るものでは決してありません。

 

 

しかし、私達の選択肢の選び方は、私達をより深い幸福へと導いてくれるものでもあります。無意識的反動によるものではなく、しっかりと熟考した上で選んだ選択肢であれば、例え私達が“間違った”選択肢を選び途方に暮れても、私達はより簡単に自身を許せるでしょう。

 

 

間違った方向を選んでしまっても、私達は自身を許し、準備が出来たらすぐにより良い判断が出来る様に方向転換が出来ることを知っておきましょう。

 

 

実際に真実を見つける為に長く留まる方法は数多くあります。立ち止まって、集中して、深呼吸してみましょう。選ぶ準備が出来たのなら選択しましょう。準備がまだなら、選んではいけません。

 

 

目的に関して私達は穏やかに熟考し、時には正しいと思うものを見つけるまで長い間かかることもあります。一方で素早い判断が必要な時には光のような速度で考えます。しかし、それは原始的な戦闘反応などではなく、きちんと考え抜かれた人間的反応です。こうして立ち止まって、私達は意識を研ぎ澄まし、現実を認知し、自身の内にある知識としっかりと繋がることによって、選択し、それに向かって行動する準備が出来ました。

 

 

The Act of Will(意志による行動)という健全な選択肢を選ぶ方法に関して書かれた本の筆者であるロベルト•アサギオリ博士は以下の様に述べています。

 

「自身に静かに耳を傾け、正しい言葉をゆっくりと聞き取ることで、私は信頼出来る指標に従うようになります。この道を辿るべきだろうか?今するべきか、それともまた別の機会を待つべきか?といった具合にね。」

 

 

どの道を選ぶべきかをあなたがきちんと分かると信じることが大切であり、その後の旅路に備えて立ち止まって考えることは時間を掛けるに値する行為であることを忘れないで下さい。

脳震盪は自殺の危険率を高める?

ほんの少しの外傷性脳損傷ででさえ、自殺の可能性を高めるかもしれません。

 

 以前の研究では外傷性脳損傷(TBI)を経験した人は自殺の危険性が高まることが記されていました。しかし、これらの研究の多くはかなり少ないサンプル数を用いるなど方法論的に制限があります。トリネ・マドセンとマイケル・ベンロス、そしてその同僚達はデンマークの総合医療記録を利用し、その大量のサンプルの中で外傷性脳損傷と自殺の関係性を述べました。この記録は長期にわたって集められているので、研究チームは以前の状態とその結果の関係性を研究することが出来ました。彼らの研究結果は最近アメリカ医学団体雑誌に掲載されています。

 

 

 マドセンとその同僚達は10歳以上の7,418,391名を1980年1月から亡くなるまで、又はデンマークを出るまでの間、又は2014年の12月31日までの間のデータを分析しました。これは合計164,265,624名の観察を意味します。自殺が原因で亡くなった人の数は合計34,529名でした。外傷性脳損傷を一度又はそれ以上診断された個人567,823名の内、3,536名は自ら命を絶っていました。全体を通して、外傷性脳損傷の病歴がない100,000人における自殺者は19.9名、外傷性脳損傷を一度でも診察されてその後自殺した人100,000人において40.6名でした。言い換えると、TBIを経験していない人に比べ、TBI経験者は2倍以上の自殺率があることがわかりました。この違いは、調査員達が同時発生又は以前にあった要因を集めている後も依然として変わりませんでした。その要因とは自殺の一因となるもの、例えば年齢、学歴、同棲生活、社会経済状態、婚姻状態、頭蓋骨や背骨以外の骨折、てんかん、共存症、以前の精神医学的状態、自傷による負傷履歴です。自殺率の上昇は頭部外傷に関係している可能性が高いです。

 

 

 調査員は自殺率とTBIの酷さとの関係を研究しました。その酷さのレベルは:軽度(脳震盪)、TBIと記録されなかった頭蓋骨骨折、脳組織への損傷が確認された頭部負傷を含む酷いTBI、の以上3つです。自殺率は負傷の程度に比例して上昇していましたが、軽度のTBIを負った人はTBIを持たない人の約2倍の自殺率が確認されました(TBI有:100,000名において自殺者38.6名、TBI無:100,000名において自殺者19.9名)。

 

 

 自殺率は精神的に異常を持った個人の方が高いです。精神異常なくその後TBIを経験した人の自殺率は100,000名中32.8名、精神異常とTBIどちらも経験していない人の自殺率は100,000名につき13.7名で、精神異常を持った人の自殺率は100,000名中129名(TBIと記録はされていない人)から169名(TBI経験者)という上昇を見せました。また、以前に精神異常が見られず、TBIを経験し、その後精神に支障を来した人の自殺率は、TBIの前後問わず精神異常を経験しなかった人に比べて約7倍の確立があることが分かりました。

 

 

 調査員達は自殺の可能性とTBIが起こってからの時間の関係性を調べ、自殺率はTBIを経験してからの6ヶ月間が最も高いということを発見しましたが、その率は調査全体を通して上がり続けていました。

 

 

 これは何を示すのでしょうか?データは、例え脳震盪のような軽度のTBIでさえ、自殺率を高めるような変化を脳に与えるということを表わしています。TBIに関連した行動変化を引き起こす仕組みはよく分かっていません。

 

 

 軽度のTBIを経験した人の友人や家族は、特にその事故発生からの約6ヶ月間特に自殺率が上がることに気を付けるべきです。もしその人が鬱傾向を見せたり、衝動性を強めたり、態度に顕著な変化が見られたら、医師やメンタルヘルスの専門家の診察を受けた方が良いかもしれません。

ナルシシズムには、新しい利点がある?精神的に強く、開放的?

精神的に強く、開放的であることはナルシシズムのポジティブな効果なのでしょうか?

 

 多くの人は否定するかもしれませんが、我々は皆ある程度ナルシストです。どの程度自分がナルシストか知っていますか?もし興味がある場合は、こちらの双方向のオンラインアンケート、ナルシスト性格調査表(NPI、学術目的のナルシスト傾向調査)を利用すれば5分で結果が分かります。もしくは、ウルバナキャンペーン、イリノイ大学新理学部のR・クリス・フラレイによって作成された“人格、リーダーシップ、自尊心”のアンケートを利用することも出来るでしょう。どちらのテストも心理学的助言となるものではありません

 

 

 最近では、今まで固定観念を持って見ていたナルシシズムに対する考え方を再調査の必要性を正当に理由付けるような、革新的な研究がありました。

 

 

準臨床的ナルシシズムは精神的強さと学校でのより良い成果を出すことに繋がりがあるかもしれません

 

 

 まず始めに、最近の国際的な研究は、順臨床的にナルシシズムの傾向が見られた青年は強靭な精神と学校においてよりよいパフォーマンスをする傾向があることを発見しました。準臨床的ナルシシズムは臨床的な行動や症候群(誇張や独占)を含んでいるものの、著者はすかさずナルシスト的な数値が例え高かったとしても、それは必ずしも人格に異常があるというわけではないということを指摘しました。一般に、準臨床的ナルシシズムは精神病理学的異常とされる自己陶酔性人格疾患(NPD)とは区別されます。

 

 

 “長期のナルシシズム、精神の強さ、学校における成果の関係性”という論文が人格と個々の相違という雑誌において2018年9月に発表されました。

 

 

 この論文からの大きな収穫は、思春期において準臨床的ナルシシズムは精神の強さに肯定的に相互関連しているということです。筆者は人格の汚点とされる3つ(ナルシシズム、精神病、マキアベリズム)について再考する必要性も結論として述べています。調査員によれば、一般的に精神の強靱性を見せた人は、プレッシャーがかかる場面や様々な状況においてその人にとって最高のパフォーマンスが出来るということを意味しています。

 

 

 この研究は、第一筆者としてコスタス・パパゲオルジウス、監督はベルファストにあるグイーンズ大学心理学科にあるINTERRaCt研究所とその共同者であるユリア・コヴァス、そしてロンドンのゴールドスミス大学InLab、ロンドンのキング大学、マンチェスターメトロポリタン大学、不ダースフィールド大学、そしてオースティンにあるテキサス大学の監督によって行われています。

 

 

ナルシシズムは単に“良い”“悪い”と捉えられるものではありません。一様に“ナルシストだ”と烙印を押すのを止めるべきです。

 

 

 パパゲオルジウスのナルシシズムに対する耐えない悪口に関する仮説はとても斬新なものです。というのは、私の知る限り彼は、準臨床的ナルシシズムの微妙な違いを調べ、一般に言う“ナルシシスト”は良い特性であるかもしれないと推測した数少ない人物だからです。(詳細は“私達が「ナルシスト」というレッテルを貼るのを止めるべき理由”)

 

 

 “順臨床的にナルシシズムと判断された人は、自尊心が高い為によりやる気に満ちて、はきはきとしていて、決まった状況下で成功し易い”とコスタス・パパゲオルジウスは述べ、次の様にも語っています。“自分の能力に自身を持つということは雄大なナルシシズムの重要なサインの1つであり、精神の強さにおいて中心となるものです。もし精神的に強いのであれば、チャレンジを喜んで受け入れ、そのチャレンジを自分の成長する機会として受け取る傾向があります。社会集団として、ナルシシズムの捉え方を見直すことはとても重要です。私達は感情や個人の特色を良い悪いと受け取ってしまいますが、心理学的特質とは進化の賜物であり、それらは良い悪いと判断されるものではなく、適応性があるか、順応性があるかと考えられるものです。私達は型にはまった社会道徳を人間の本質の表れを取り入れ、賞賛するべきかもしれませんね。”

 

 

 パパゲオルジウスは最近別の追跡調査(“ナルシシズムの強固な精神による鬱症候群への良い効果:ナルシシズムは3大の悪かもしれないが、世界が少し明るく見えるのを手助けしてくれます”)においてこのテーマを取り上げています。この記事はオンラインでヨーロッパ精神医学雑誌にて2018年11月1日に発表されました。

 

 

 この記事をユニークにさせた点は、パパゲオルジウスとその同僚達が、準臨床的ナルシシズムと精神の強さ、五大国の経験に対する開放性(OE)の特性、恐怖/脅威よりも成長/冒険性への適合評価の関係性を突き止めたことです。

 

 

筆者は次のように述べています:

“挑戦への適合とOEの間の繋がりは,チャレンジに強いとされる個人が変化を受け入れ、新しい経験を脅威というよりも成長の機会として捉えている、という事実から概念的に証明されます。集合的に準臨床的にナルシシズムの値が高く、精神が強いと判断された人は特に経験に関して寛容であるかもしれないということをこの実験による発見は示しています。取り分け彼らは新しい機会を個人の成長の機会と捉える傾向と自信を持っている様です。”

 

 

 経験や新しい機会に対して寛容な準臨床的ナルシシズムが促進する上向き傾向に加えて、パパゲオルジウスらの革新的研究は準臨床的ナルシシズムがより少ない鬱症候群と関係があるかもしれないということを示唆しました。実際に準臨床的ナルシスズムからより強い精神や良い結果へ繋がる“軌道モデル”はより低い鬱兆候の信頼性のある強い指標であることを筆者は発見しています。明らかにこの結果は準臨床的ナルシシズムは鬱兆候の変化において大まかに言っても約3割関連していることを示しています。

 

 

 しかし注意点がいくつかあり、この研究では長い制限事項(全階層的デザイン、自己報告アンケートなど)があります。前述された準臨床的ナルシシズムの良い面を“見せかけの恩恵”として報道する前に慎重にこの問題を取り扱うことはとても大切です。そしてもちろんNPDは数えきれない程多くのマイナス面を含んだ自己障害であるということを再び主張する経験的で逸話的な証拠はたくさんあります。

 

 

 筆者は次の様に結論付けています。“現在の調査は直接理論的で間接的な応用的関与を持っています。発見は準臨床的ナルシシズム(SN)がポジティブ(雄大)さとネガティブ(脆)さ両方の局面を持つ複雑な性格特色であることを裏付けています。精神の強さ(MT)を含む前社会特性との関係を調査することは、準臨床的ナルシシズムの適応傾向を識別し促進させようとする時に特に便利です。

 

 

他の個性特性(例、経験への寛容性)と、誇張的ナルシシズムと脆いナルシシズムの違いを区別することを考える一方で、SNからより高いMTへの規範となる方針を研究することは、精神医学において変化を説明し予測することとなるかもしれません。個性の特質の適応性を考慮することは、ジョイント介入プログラムはむしろ順応的側面の準臨床的ナルシシズムを促進し、憂鬱な症候群やもしかすると他の精神医学的症候群も減らす精神の強靱性を鍛えられるでしょう。”

フィクションを読むことは本当に社会的能力を向上させるのでしょうか?

分析で読書と社会的能力の関係を考察してみましょう。

 

 

 テキサス大学にて、組織における人間事象に関わるプログラムの設立監督者として、私と私の同僚達は人文科学と社会行動科学を用いて職場で働く人々を教育しています。

 

 

 人文科学において、文学は私達が教授する内容の中で重要な役割を果たしています。文学作品を読むことには様々な潜在的な利点があります。例えば、実際には経験し得ないような体験を、フィクションの中で疑似体験出来たりします。加えて、文学は他人の視点で世界を見ることであるため、他人の考えや感情を覗く窓の様なものを私達に与えてくれます。ではこれらの経験は、他人との共感性を強めたり、相手を理解する能力を向上させることができるのでしょうか?

 

 

 この質問に答えを導き出す為に、心理学者たちはフィクションを読む人はフィクションを読まない人又は読書をしない人とを比べて、他人の考えや感情により敏感に感じる感受性が強くなるのかどうかを調べ始めました。2018年11月発行された実験心理学雑誌:一般に掲載されたデイヴィット・ドデルフェダーとダイアナ・タミアによる論文によれば、メタアナリシスと呼ばれる異分析を用いて14件の研究を観察することで、フィクションを読むことは社会能力の向上につながるかどうかを決定付けました。

 

 

 これらの研究では、一般的にいくつかのグループがフィクションの文章を読んでいて、大半の研究に比較対象としてノンフィクションを読んだグループが含まれていました。別の比較対象として全く読書をしないグループを含んでいた研究は数件で、ノンフィクションと読書をしない両方のグループを比較対象とした研究もごく僅かでした。

 

 

 社会能力性を測る方法はいくつかありました。研究は人々が他人の感情を読み、彼らの考えとそうではないものを識別し、異なる状況にいる相手の気持ちを想像する能力を観察しました。測定方法として実験作業内におけるパフォーマンスによって測られるものの他には、個々人が自分で調査する方式のものもありました(例えば、“どれほどあなたは頻繁に…”といった質問文)。

 

 

 筆者はこれらの研究を観察するだけではなく、これに関連した調査をしたものの証拠付けに成功せず未発行となってしまった論文がどれ程あるのかを把握しようとしていました。研究者が効果のない論文を出版しないと決めた場合、これは“出版バイアス”と呼ばれます。

 

 

 全体的に見ると、著者達はフィクションを読むことが社会的能力に影響を及ぼすと結論付けていて、その効果は小さいものの確かなものであるとしています。加えて、実際のパフォーマンスの測定は個人で行う測定方法よりも大きな結果に繋がることが分かりました。

 

 

 しかし、その効果があまりにも小さいのなら、果たして私達はそこに着目する必要はあるのでしょうか?筆者達は次のような理由から着目の価値があるとしていて、私も賛同しています。

 

  • 始めに、フィクションを読むことが少なからずとも確かに社会的能力に影響を与えるのであれば、それは今後の研究において生産的な分野を開拓していくことを示唆しています。もし研究が不確かであれば、研究者たちがその現象を研究し続けるのは困難になってしまいます。

 

  • 次に、これらの研究では被験者達にほんの短い間読書させ、それがすぐに結果として表れました。しかし、長年多くのフィクションを読んできた一体はフィクションが読者に何を喚起付けようとさせているのかという情報により注意を払う傾向があるようでした。つまり、長年にわたっての読書はこれらの研究よりもさらに大きな効果があることを意味しています。(そして将来的に取り組むべき研究対象です。)

 

 

今の所は良いフィクションの本を手元に置いて、いつもの読書習慣を続けていきましょう。

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